『ターミネーター2』4K UHD Blu-ray(輸入盤)レビュー|革新的VFXと人間ドラマが融合したSFアクションの金字塔【HDR10 / dts-HD MA】
ジェームズ・キャメロンとアーノルド・シュワルツェネッガーが再びタッグを組み、前作を超えるスケールと映像革命を達成した1991年の大ヒット作。液体金属型ターミネーター「T-1000」の衝撃は、映画史に残るイノベーションです。
『ターミネーター2』輸入盤 4K UHD Blu-ray 基本仕様
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邦題 | ターミネーター2 |
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レーベル | Lionsgate Entertainment | |
制作年度 | 1991年(劇場公開版) | |
上映時間 | 137分(劇場公開版) | |
監督 | ジェームズ・キャメロン | |
出演 | アーノルド・シュワルツェネッガー, リンダ・ハミルトン, ロバート・パトリック | |
画面 | 2.40:1 / HDR10 | |
音声 | dts-HD MA 5.1ch 英語, フランス語 / dts-HD MA 7.1ch ドイツ語 | |
字幕 | 英語, スペイン語, フランス語, ドイツ語 | |
リージョン | UHD=リージョンフリー, Blu-ray=リージョンA | |
パッケージ | UHD 1枚(本編) / BD 1枚(本編+特典映像) |
あらすじ(短縮版)
前作から10年後。未来のAIスカイネットは、少年時代のジョン・コナー抹殺を狙い、液体金属型T-1000を過去へ送り込む。人類側は守護者としてT-800型ターミネーターを派遣。運命の戦いが再び始まる。
あらすじ(詳細)
1984年の事件から10年後。スカイネットは子供のジョン・コナーを抹殺するため、変幻自在の液体金属型ターミネーターT-1000を派遣。人類側は旧型T-800を守護者として送り込む。
里親のもとで荒んだ生活を送るジョンは、ターミネーターとの遭遇で母サラの話が真実だと知る。
精神病院に収監されたサラを救出し、三人はスカイネット誕生を阻止するため、技術開発者マイルズ・ダイソンと対峙。彼の協力を得て研究データを破壊するが、T-1000の情け容赦のない追撃が迫る。
製鉄所での最終決戦の末、T-800は自己犠牲を選び、未来を変えるため溶鉱炉に沈んでいく。
見どころとテーマ
- 革新的VFX表現: T-1000のモーフィング技術は当時の最先端。銃撃で液体金属が破れ、再生する様は映画史に残る衝撃。
- 女性像の進化: サラ・コナーは戦士として描かれ、男女平等や自立の象徴的存在に。
- 核戦争の恐怖: 幻視で描かれるロサンゼルスの核爆発シーンは圧倒的リアリズムで恐怖を刻む。
- 親子と絆の物語: ジョンとT-800の父子のような関係性、サラの内面の変化が物語を深める。
4K UHD Blu-ray 映像レビュー【HDR10】
スーパー35mmフィルムを4Kスキャンしたネイティヴ4K DIマスターがベース。3D劇場版制作時に施されたノイズリダクションによりフィルムグレインは抑えられ、質感はやや平坦化。
ただしHDR10による明暗のコントラストと金属の光沢感は秀逸で、特に夜間のカーチェイスや製鉄所の炎は臨場感抜群。全体的に色温度はやや冷たく、メタリックな世界観にマッチしている。
音響レビュー【dts-HD MA 5.1ch】
オブジェクトベースではないものの、包囲感と定位の明瞭さは高水準。銃撃や爆発は迫力があり、特に製鉄所の蒸気音や溶鉱炉の低音が効果的。
Neural:X適用時には上方向の音場も広がり、ヘリの飛行音やT-1000の金属音が頭上から降り注ぐように響く。
総評
前作の緊迫感を継承しつつ、映像・音響・テーマの全てをスケールアップした金字塔。社会的メッセージ、映像革新、アクション娯楽を兼ね備え、4K UHDで改めて体感すべき一本。
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