土岐麻子 Billboard Live Tour 2024 ~Peppermint Time~|ビルボードライブ東京

土岐麻子 Billboard Live Tour 2024 ~Peppermint Time~|ビルボードライブ東京

2024年5月2日 1st Stage

はじめに

土岐麻子のソロデビュー20周年記念ライブをビルボードライブの東京、横浜、大阪で開催すると聞いたのは、2024年の2月ぐらいだったと思う。その頃は、2024年のゴールデンウィークはロンドンに旅行に行きたかったので、ロンドンに旅行に行く計画を立てていて、土岐麻子のライブは見られないと思っていた。

その後、事情が変わり、ロンドンへの海外旅行は今年は取りやめにした。その代わりに神奈川の実家に帰省することにしたのだが、その過程で土岐麻子のビルボードライブ東京でのライブは見に行ける可能性ができた。

ビルボードライブ東京のサイトを覗いて、チケットの販売状況を見ていたら、S指定席はまだ空席が残っており、予約可能だった。それで、2月の下旬にビルボードライブ東京のサイトでS指定席を確保してしまった。

その後、4月にソロデビュー20周年記念ベスト盤CD+Blu-rayも発売され、久しぶりに土岐麻子の歌声に触れて、期待に胸が膨らんだ。前回、2022年に福岡で「TOKI ASAKO LIVE 2022 “Morning Twilight” Gate’s7」を見て以来だから、2年ぶりに土岐朝子のライブを見ることになる。2年前のライブ以降、土岐麻子が事務所から独立し、福岡にプロモーションに来なくなっていたので、縁遠くなっていたのである。

少し早めに実家を出て、六本木で時間潰し

土岐朝子のライブは17:00開場、18:00開演の1st Stageを予約したので、17:00までに六本木に着けばよかったのだが、実家にいても暇なので、少し早くに実家を出た。経路を計算したら、京浜急行で泉岳寺駅まで行って、泉岳寺駅からは都営浅草線で大門駅まで、大門駅で都営大江戸線に乗り換え六本木駅に行くのが1番安く速かった。

六本木駅に着いたのが15:50だったので、1時間強時間があった。どこかカフェで時間潰しをするか、と思ってGoogle検索をかけたら、2024年の2月に福岡天神にできたブルーボトルコーヒーが近くに出店していた。天神店はオープン直後に行ったことはあるがとても混んでいて、入店まで2時間待たされた記憶がある。

ブルーボトルコーヒー六本木カフェは、さすがに平日ということもあり空いていたので、コールドブリューを頼んで一服しながら、ブログを書いたりしていた。

ビルボードライブ東京に入店、食事をする

いい時間になったので、ブルーボトルコーヒー六本木カフェから、ビルボードライブ東京に移動した。17:00ちょうどに入店し、QRコードでチケットを提示して、座席に向かった。ビルボードライブ東京を訪問するのは、9年ぶりである。9年の間にシステムがいろいろ変わっていて、時代の進化を感じさせる。

自分の予約した指定席に座ると、メニューが置いてあった。せっかくビルボードライブ東京に来たのだから、美味しくて満足する料理をとメニューを見て、ビールとして「TOKYO隅田川ブルーイング ペールエール 生」のパイントを1杯と、「Billboard Live Tokyo フィッシュ & フライズ[Regular]」、「バケット」を頼んだ。少し早い時間だが、ビールと料理は運ばれてきていて、食事をすることにした。値段もいい値段するので、味は良かった。

ビルボードライブ東京のメニューに書かれていたのだが、ステージ後方の幕が電磁波を妨害するので、店内ではスマートフォンはご利用になれません、という但し書きがあり、代わりにビルボードライブ東京が用意しているWi-Fiはあった。確かに入店時には多少iPhoneのモバイルデータ通信でネットが見られた時間もあったが、じきに通信は断絶した。ただ、なぜかiPhoneのアンテナピクトはバリ2ぐらいは立っていたのである。とはいえ、ライブの邪魔になるから、開演前にはiPhoneとApple Watchを機内モードにして、Apple Watchはシアターモードにもした。

18:00を過ぎたあたりで、開演前の注意事項がアナウンスされ、そこから数分後の18:07にバンドメンバーがステージに登場した。その1分後に土岐麻子がステージに現れ、最初のナンバーを歌い出した。

ライブ本編

  1. SUPERSTAR
  2. smilin’
  3. モンスターを飼い馴らせ
  4. ソルレム
  5. ドア
  6. 都会
  7. RADIO
  8. 美しい顔
  9. Rain Dancer
  10. STRIPE
  11. Gift~あなたはマドンナ~

最初から3曲は、土岐麻子ソロの初期のナンバーをテンポよく歌っていた。スタジオ録音版はCDで何回も聴いているが、ライブで聴いたのは初めてではないかと思う。特に「モンスターを飼い馴らせ」は、かなり意表をついていた。バンドも割とギター中心のリズムを刻んでいたように思う。

「モンスターを飼い馴らせ」を歌い終わると、MCに入った。観客が「お帰り」と声をあげ、土岐麻子が感謝する場面もあった。続けて、「ソロデビュー20周年の一環として、ツアーを開いており、初日の最初のステージに集まっていただき、ありがとうございます」と話した。「ゴールデンウィークの中日でもあり、仕事の人もいる中、私のライブにお集まりくださり、ありがとうございます」とか、近年の活動について話をして、3曲の曲名を紹介した。そして、「20年経過して、ライブが好きになりました」という話もしていた。

次の3曲はどちらかというとバラード中心のしっとりとした選曲だった。基本的に今回のライブはソロデビュー20周年記念ベスト盤「Peppermint Time」からの選曲になるのだが、よく考えたら「ソルレム」だけはベスト盤から漏れていた。ここの3曲は、過去にライブに行った時に聴いていると思う。ただ、「都会」は、なんかリズム隊とギター、キーボードのリズムがずれているような感覚を受けた。土岐麻子のボーカルでなんとか引っ張っている雰囲気である。

「都会」の後、MCが入り、バックバンドのメンバー紹介をした。メンバーは、ギターが高木大丈夫、キーボードが井上薫、ベースが林あぐり、ドラムスが伊吹文裕で、高木大丈夫がバンドマスターだった。高木大丈夫は土岐麻子より一回り下の世代であり、土岐麻子の初期のアルバムを学生時代に聴いていたそうである。他のバンドメンバーは高木大丈夫の音楽仲間だそうである。

バンドメンバーの紹介と、土岐麻子より一回り下の世代との交流についての話を終えた後、「割と最近の曲ですが」と言って、「RADIO」を歌った。好きな楽曲であるので、心地よい気分で聴いていた。

「RADIO」が終わってMCが入る。「ベストアルバムを制作する時には新曲を入れるのですが、前に作った楽曲をもっと聞いてほしいと思いましたので、セルフカバーを作ることにしました。「美しい顔」という楽曲のリアレンジですが、ベストアルバムの礼賛バージョンとバンドメンバーの中間的なアレンジで演奏します」と言って、「美しい顔」を歌い出した。

「美しい顔」は、確かに「Peppermint Time」に収録されている「with 礼賛」バージョンとオリジナルバージョンの間ぐらいのアレンジだった。ライブだとご機嫌な楽曲に感じた。続けて、「Rain Dancer」へと演奏は続いた。

「Rain Dancer」の後、MCが入る。「今、何時ですかね? 7時過ぎました? 公表時間過ぎましたから発表しますが、ベストアルバムのアナログレコード盤をリリースします。CDの中から10曲をさらに選曲しました」という話と「真夏に近づいてはきましたね」という話から、「STRIPE」を歌い出した。「STRIPE」もノリが良い楽曲で気分があげあげになる。

「STRIPE」の後、「最後の曲です」と話し、「Gift~あなたはマドンナ~」を歌い出した。このアレンジはベスト盤「Peppermint Time」に同梱されていた、1年前のビルボードライブ東京の模様を収めたライブBlu-rayの時と似たアレンジになっていた。全般的にそうだが、シティポップが全面に出てくるようなアレンジで、心地よい雰囲気に包まれていた。

「Gift~あなたはマドンナ~」を歌い終わって、「ありがとうございました」の声と共に、いったん土岐麻子とバンドメンバーはステージから降りる。当然観客はアンコールを求める拍手をするが、すぐに全員ステージに戻ってきた。

アンコール

  1. ファンタジア

MCでは「アンコールをいただけるのはありがたいです。リハーサルではアンコールも歌いますが、アンコールないこともありますしね」と意表をついた話をする。そして、一応グッズの紹介は入る。ステージ上で実物を見せることはないのだが、Tシャツを作って、レジで売っているという。限定枚数なので、できれば買って欲しい旨、話ししていた。

そして、アンコール曲として初期の楽曲が選ばれた。「ファンタジア」である。この時、ステージ後方の幕が開かれ、東京の夜景を見ながら「ファンタジア」を聞くことができた。煌びやかな夜景に「ファンタジア」の歌詞、メロディは一体化しているように感じられた。

「ファンタジア」の後、再びバンドメンバーの紹介をして、「21年目もよろしくお願いします」との言葉を最後に全員ステージから降りて、ライブは終了した。ライブ終了時間は19:30で、正味1時間半もないライブだった。演奏曲もアンコールを入れても12曲で、少々物足りない気もしたが、普段福岡暮らしでこういう都会の演出を目にすることのない僕としては、素敵な時間を共有できた。

ライブ終了後、すでにテーブルには精算用QRコードが置かれていた。これをスマートフォンで読み取って、スマートフォン上でクレジットカード決済をすれば、レジでの手続きは簡略化できる。レジではレシートをもらうだけである。そうして、今回のライブは終わりを迎えた。

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