ブレット・トレイン(DOLBY VISION/Netflix)|Apple TVで観た映画のレビュー

ブレット・トレイン(DOLBY VISION/Netflix)|Apple TVで観た映画のレビュー

配信仕様

No Image 原題 BULLET TRAIN
レーベル SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2022年
上映時間 127分
監督 デヴィッド・リーチ
出演 ブラッド・ピット、ジョーイ・キング、アーロン・テイラー=ジョンソン
画面 2.39:1/DOLBY VISION
音声 DOLBY ATMOS 英語
字幕 日本語

あらすじ

木村の息子が木村が目を離した隙に何者かによってビルの屋上に連れて行かれ、ビルから突き落とされてしまった。木村の息子は重傷を負い、病院に入院していて、木村の父は木村を責めていた。

仕事請負人のレディバグは依頼主から仕事を請け負っていた。本来は別の人間が請け負うはずだったのだが、別の人間が病気のためにレディバグに仕事の依頼が来たのだった。その仕事は日本の新幹線の車内にあるスーツケースを手に入れ、すぐさま新幹線から下車することだった。レディバグは色々な装備を手に入れ、東京駅から新幹線に乗車し、スーツケースを探す。

そのスーツケースとある若者は、みかんとレモンと名乗る二人組の請負人が確保していた。彼らも目的を持って新幹線に乗車していたのであるが、スーツケースはレディバグにいつの間にか奪われ、若者も気づいた時には何者かによって殺されていた。

その他にも新幹線にはプリンスと名乗る若い女性も乗り込んでいて、彼女も何か企みを企てていた。そして、木村も新幹線に乗り合わせることになった。

レディバグはいとも簡単にスーツケースを手に入れ、品川駅で下車しようとしていたが、品川駅ではウルフと名乗る男がレディバグの前に立ち塞がっていた。そのため、レディバグは品川駅で下車できず、そのまま新幹線に乗車することになる。

そのうちにみかんとレモンが本来手にしていたスーツケースと若者をめぐって、レディバグは命を狙われる羽目になる。みかんとレモンのみならず、プリンスや木村といった面々がレディバグの前に立ち塞がり、彼は自身の身を守るので精一杯になる。

新幹線は終着駅の京都に向けて走行していくが、次第にスーツケースと若者に関係のある白い死神と呼ばれるロシア人マフィアの存在が明らかになる。白い死神は日本のヤクザ組織を壊滅させてしまい、今や日本のヤクザ界の大物になっていて、レディバグや他の請負人が手に入れようと血眼になっているスーツケースが、彼に関係のある品物であった。そして、京都駅で白い死神とレディバグや木村の父などが事件の真相を語り、全ての決着をつけようと画策する。

レビュー

日本の人気小説家、伊坂幸太郎が発表した「マリアビートル」をハリウッドで実写映画化したのが、この「ブレット・トレイン」です。映画の興行収入は全世界で制作費の3倍近い売り上げを確保しており、ヒット作とみなされています。ただ、評価は賛否両論があり、Rotten Tomatoesの批評家評価は54%と低迷しているのに対し、観客評価は76%と好評です。

日本の小説を実写映画化した例はあまりないと思いますが、この映画はどこまで原作に忠実なのかはわかりませんが、よくある勘違い日本描写が満載のハリウッド映画とは少し違う様相が見て取れます。ロケーションをしたわけでもないのですが、比較的正しい日本っぽい描写がされています。それでも新幹線の走行が右車線だったり、停車駅が東京、品川、静岡、浜松、京都と、本当の新幹線と異なるところなど、結構笑える描写が満載です。さらに新幹線の車内は当然ですが日本語が多数溢れていますので、その臨場感は面白いです。

この映画は勘違い日本描写を含め、アクション映画というよりはコメディ映画の部類に入ります。主人公のレディバグがあまり拳銃を使わないという設定と言い、新幹線内の仕事請負人たちの戦いがお笑いっぽい描写になっているところといい、アクションでスカッとする映画にはなっていないです。ただ、アクションシーンはかなりどぎつい描写になっていて、子供が見るような映画でもないです。

コメディ映画なのですが、物語はクライマックスに向かって、次第に各請負人の思惑が一つにまとまっていく描写が描かれ、それがロシア人マフィアの白い死神に通じる展開になっているところは、ある意味爽快感はあります。物語前半では登場キャラの目的がよく見えなかったものが、最終的には全て白い死神に通じるようになっているので、筋としては通っています。

映画の中では木村とその父が日本語で話すシーンが多々あり、また、登場キャラの説明や字幕が日本語で出るなど、ハリウッドからすれば異世界である日本という国での事件を演出しようとする姿勢は面白いです。実際、木村とその父が日本語で会話しているのに、さらに日本語字幕が表示されるのは、何の意味があるのかという気にもさせますが、それも含めて日本を意識した映画になっています。

映像は4K/DOLBY VISIONで配信されています。DIマスターは4Kですので、ネイティヴ4Kでの配信になっています。解像度は高精細で、日本という異世界を描写するのに効果的です。また、DOLBY VISIONによる色彩管理は素晴らしく、明るい画面にカラフルな色彩が全編溢れていて、まさにテレビを通して現実を見ているかのような感覚を覚えます。

音響はDOLBY ATMOSでミックスされています。ダイナミックレンジを圧縮しているので、迫力という点では力不足な点もあるのですが、三次元空間を包囲する音場感という点では効果を発揮しています。新幹線の走行音はオブジェクトとして扱われ、視聴者の周囲を通り過ぎますし、新幹線内の効果音は頭上を含め視聴者を取り囲むようになっています。

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