イコライザー2(4K UHD/iTunes Movies)|Apple TVで観た映画のレビュー

イコライザー2(4K UHD/iTunes Movies)|Apple TVで観た映画のレビュー

配信仕様

No Image 原題 THE EQUALIZER 2
レーベル SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2018年
上映時間 121分
監督 アントワーン・フークア
出演 デンゼル・ワシントン、ペドロ・パスカル、アシュトン・サンダーズ
画面 2.39:1/DOLBY VISION
音声 DOLBY ATMOS 英語
字幕 日本語

あらすじ

ロバート・マッコールはトルコを走る列車に乗車していた。彼はCIAの任務で暴力的な夫から子供を攫われた妻の助けに応じて、子供を取り返すべく夫を含む犯人を追い詰めていたのである。

任務は無事成功し、子供は母親の元に戻る。CIAのボス、スーザンは任務完了の話を聞き、安心をした。

ロバートは日常生活に戻り、近隣住民と仲良く交流し、タクシードライバーとして生計を立てていた。ある日、彼が住むアパートに書かれた落書きを消していた時、同じアパートに住むマイルズという若者が「自分が落書きを消して、新たなイラストを描こうか?」と申し出る。ロバートは200ドルちょっとの契約でマイルズに落書きを消す仕事を任せる。ただし、ロバートはマイルズにちゃんと学校に行った後に仕事をするように、という注意を忘れなかった。

ブリュッセルでは、CIAのエージェント夫婦が自殺していた。それを疑問に思ったスーザンは現場に飛び、夫婦の死亡状況から自殺ではないことを掴むが、その後、ホテルに泊まった時に何者かに殺されてしまう。

スーザンの死亡状況から、犯人は強盗であるという結論に落ち着きかけたが、スーザンのことを知っているロバートは強盗とは信じられず、独自に調査する。その結果、スーザンの死亡要因は強盗ではなく、何者かが強盗に見せかけて抹殺したのだと結論づける。

事態を重く見たロバートは、偽装していた自分の死をかつてのCIA仲間のデイブに明かし、デイブにスーザンの死の真相究明に協力を願い出る。デイブは死んだと思っていたロバートが生きていたことに驚くが、ロバートに協力することに賛同する。

しかし、スーザンを殺したのはデイブの仲間であり、その黒幕はデイブ自身だったのである。事件の真相にロバートが迫るほど、デイブはロバートを抹殺しようとさまざまな手段を使って追い詰めていく。

ロバートはいつもの沈着冷静な態度でデイブの追撃を交わしながらデイブに反撃をかけようとしていたが、デイブはマイルズを人質にとってロバートの戦意を喪失させようと企んでいた。

レビュー

アントワーン・フークア監督とデンゼル・ワシントンがコンビを組んで制作された前作「イコライザー」がヒットを記録したので、再び元CIAエージェント、ロバート・マッコールが活躍する作品を作り出したのが、この「イコライザー2」です。この作品も制作費を大きく上回る興行収入を稼ぎ出し、全世界で190百万ドルを叩き出しています。しかし、評価はあまり高くなく、Rotten Tomatoesの批評家評価は52%、観客評価も61%と低迷しています。

前作「イコライザー」と同じく、元CIAエージェントのロバート・マッコールが普段は物静かながら意志の強い男として生活しているものの、いざという時にはエージェントの能力を発揮して悪党と戦いを繰り広げます。CIAではロバートは任務中に死亡したという設定になっていますので、CIAの仲間はロバートが生きているとは思っておらず、唯一上司であるスーザンだけがロバートが生きていることを知っている、という設定が物語を面白くしていきます。

普段のロバートを演じるデンゼル・ワシントンは静の演技をしていて、物静かでありながら意志の強い男を見事に表現しています。タクシードライバーとして近隣の住民等と交流を交わしながら、時間のある時に読書に勤しみ、アパートの壁の落書きを消している最中に知り合ったマイルズという若者を援助していく様子は、大人の男としての凄みがあります。

物語の筋の一つはロバートとマイルズの関係性を描くことにあるのですが、妻を亡くして独り身のロバートと、黒人の若者であるマイルズの間には擬似親子関係を築いていきます。マイルズの行先を案じて厳しいことを言うロバートと、ロバートを信用していくマイルズの関係は、まさに親を信頼する子供という雰囲気が表れています。

もう一つの物語の筋は、ロバートが生きていることを知っているCIAのボス、スーザンが何者かに殺され、その死に不信を抱いたロバートが独自に調査していく過程で、彼のかつての仲間であったデイブがスーザンの死に大きく関わっていることがわかり、デイブとの対決に向けて準備をしていくところにあります。デイブ自身はロバートは死んだものと思っていたので生きてデイブの前に姿を現した時には驚きますが、その後のロバートの調査によりスーザンの死の原因はデイブにあるとわかってくると、ロバートはデイブを抹殺すべく徐々に対立関係になっていくところは謎解きの話もあり、緊迫感を感じます。

そのクライマックスで、2つの物語の筋が1つに交わるところが、盛り上がりを見せるところであります。ロバートがどうデイブと戦い、デイブに拉致監禁されたマイルズをどう救うのか、と言うクライマックスは、気象状況の荒々しさもあってテンションが上がります。

この映画で印象的なのはかなり初めの方から天候が荒れ始めて嵐が来る、と言うところにあります。もちろん物理的にクライマックスでのロバートとデイブの戦いの演出上嵐の中での戦いにした方が盛り上がる、と言う点もあるのですが、嵐が来ると言う状況を描き続けることでロバートの戦いの困難さを映像的に視聴者に印象付けています。

映像は4K/DOLBY VISIONで配信されています。マスターデータが2Kですので、アップスケール4Kでの配信になります。解像度は2Kなので高精細な画質というわけではありませんが、それでも綺麗な映像を提供しています。DOLBY VISIONによる色彩表現は色が鮮やかであり、煌めく光の描写や暗いシーンでのわずかな光の描写などで優れた発色をしています。映像的には没入感を伴う魅力があります。

音響はDOLBY ATMOSで提供されています。物語前半から嵐が近づいていることが描かれますが、雷の雷鳴や風が吹き荒れる音などで天井方向のオブジェクトが大活躍します。特にクライマックスの嵐の中のロバートとデイブの戦いは、暴風雨の中という設定のため、全チャンネルがフルに稼働し、視聴者が暴風雨の中にいるかのような感覚を与えます。

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