アンカット・ダイヤモンド(DOLBY VISION/Netflix)

No Image 原題 UNCUT GEMS
レーベル Netflix/A24 Films
制作年度 2019年
上演時間 135分
監督 ベニー・サフディ、ジョシュ・サフディ
出演 アダム・サンドラー、ラキース・スタンフィールド、ジュリア・フォックス
画面 2.39:1/DOLBY VISION
音声 DOLBY ATMOS 英語
字幕 日本語

あらすじ

 ニューヨークで宝石商を営むハワードは、借金に追われていた。彼は長い時間と費用を使って、アフリカ系ユダヤ人から大型のオパールの宝石を手に入れる。ハワードの予想では高額の値がつく予定の宝石を、プロバスケットボーラーのK.G.に貸し出す。その代わりに指輪を手に入れたハワードは、バスケの賭けに投資をして、借金返済に当てようとする。賭けは当たったのだが、借金相手のアルノの手下に賭けを取り下げられており、体を痛めつけられる。また、K.G.からなかなか宝石が返却されず、オークションで儲けを出そうとしていたハワードの心理は焦りを感じていた。家族の他にも愛人のいるハワードの私生活はめちゃくちゃだったが、金儲けのために奔走する。

感想

 コメディアンとして有名な俳優、アダム・サンドラーを主人公のハワードに演じさせて、シリアスなドラマとして制作されたのが、この「アンカット・ダイヤモンド」です。ストリーミング配信の大手、Netflixと独立系映画会社A24 Filmsが共同で映画制作を行い、Netflixでの配信の他に、劇場公開もしている作品であり、批評家からは高評価を受けている作品であります。

 アダム・サンドラーが主演を務めていることから、コメディ色がある映画なのかなと思いましたが、シリアスな展開の待っている映画で、主役のハワードが借金を抱えて、一攫千金を目論む男として描かれているのが、印象的です。とにかくハワードが喋るシーンが圧倒的で、喋り倒してなんとか金儲けをしようと企む姿は、この映画を特徴づけているところがあると言えます。

 タイトルの「アンカット・ダイヤモンド」とは、ハワードがアフリカから手に入れた巨大なオパールの宝石を指していて、この宝石を巡ってハワードとプロバスケットボーラーであるK.G.との関係が微妙になるところがこの映画の肝にあると言えます。宝石を幸運の石とみなして欲しがるK.G.とオークションで儲けを出そうとするハワードの駆け引きが、この映画の中心になっていると言えます。

 その一方でハワードは借金を抱えていて、アルノとその手下から度々督促と暴力を受けているのも、この映画の中心になっています。ハワードが手に入れたお金をそのままアルノに返済すればいいものを、さらに儲けようと賭けに投資してしまうところにハワードの狂ったところがあり、それがハワードを追い詰める結果に陥っています。アルノの手下がハワードを痛めつけるのは、借金を返さないところもありますが、それ以上にハワードに恨みがあるような感じもして、インパクトを与えます。

 物語はハワードが金儲けをすべく、さらに賭けに投資するところがクライマックスになりますが、バスケットボールの試合の賭けで、K.G.がゴールを決めるごとに喜ぶハワードは、ある意味狂っていると言わざるを得ません。そして、借金の取り立てに来て、店の入り口に監禁されたアルノとその手下たちがそれを見ている様は、この後どう結末を迎えるのか、関心を寄せずにはいられません。結末は、意外な展開を迎えますが、それまでの展開からある程度納得できるものになっています。

 映像は4K UHDでDOLBY VISIONの収録になっています。マスターがフィルムで撮影され、編集を受けているため、フィルム特有のグレインノイズが目立ちます。解像度は十分だと思いますが、グレインノイズのためにそちらが気になってしまいます。色乗りは十分ですが、暗いシーンが多いのと、室内のシーンが多いため、カラフルな感じには印象を受けないところがあります。音響はDOLBY ATMOSで収録ですが、登場人物の台詞をセンターからだけでなく、ファントムで三次元に定位させる手法を使っているため、違和感はあります。その他効果音は必要な三次元サラウンドを構築していると言えます。

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