ANT-MAN(4K UHD Blu-ray UK)

ANT-MAN 4K UHD Blu-ray UKジャケット 邦題 アントマン
レーベル WALT DISNEY STUDIOS HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2015年
上演時間 117分
監督 ペイトン・リード
出演 ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、コリー・ストール
画面 1.85:1/HDR10
音声 DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL PLUS 7.1ch ドイツ語、イタリア語、日本語、ラテンスペイン語、フランス語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch カナダフランス語
字幕 英語、ドイツ語、イタリア語、日本語、ノルウェイ語、ラテンスペイン語、スウェーデン語、フランス語、カナダフランス語

あらすじ

 かつてハンク・ピム博士はピム粒子と言う粒子の開発に成功していた。しかし、その扱いをめぐってハワード・スタークと対立、ピム博士はハワードと袂を分かった。それから時が流れ、泥棒のスコット・ラングは刑期を勤め上げ、刑務所から出所する。しかし、刑務所暮らしという経歴は、スコットの就職に悪影響を及ぼしていた。それでも可愛い娘のためにプレゼントを買ったりするスコットだったが、娘の養育費を元妻に要求され、結局昔の仲間とともにピム博士の屋敷に忍び込み、金庫の中身を盗んでくる仕事を請け負ってしまう。ピム博士の屋敷の金庫の中には特殊なスーツしかなく、スコットはそれを持って帰る。そのスーツを装着したスコットは、自分が縮小化して、ミクロの世界にいることを知り、慌てふためく。実はスコットにスーツを盗ませたのもピム博士の企みだった。ピム博士は自分の会社を作って、ピム粒子の研究をしていたのであるが、彼と共同で研究をしていたダレン・クロス博士はその縮小化粒子を使って軍事組織に売り込もうとしており、ピム博士はそれを懸念して会社から身を引いていたのだった。クロス博士は、自力でピム粒子の開発を続け、人間のサイズを縮小化させるスーツの開発に成功する。それを知ったピム博士は、スコットにそのスーツを盗む計画を話し、実行させようとする。しかし、スコットを信じていないピム博士の娘、ホープは自分がスーツを着ると言って聞かなかった。

感想

 マーベル・シネマティック・ユニバースの第12作目に当たり、フェイズ2の最終作になっているのが、この「アントマン」です。前の作品である「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」でド派手なアクションシーンを盛り込み、また、ヒーロー総出演という大作を描き出したためにフェイズ2の最終話と思われていたものが、実はフェイズ2の最終話がこの「アントマン」というのが、意外な展開であるところであります。興行収入は製作費は上回っていますが、決して特大ヒットというわけではありません。それでも批評家、観客からの評価は比較的高いものになっています。

 前の作品である「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」が派手なシーンの連続で映画を描き切ったのと対比して、この「アントマン」は結構世界観の狭いところを描いている作品であると言えます。また、展開的には「アイアンマン」の焼き直しのようなストーリーになっているのも、特徴になっています。それは、アントマンが戦う敵が、自身の着るスーツの能力を持った開発者との戦いであり、身内の争いである点に、世界観が狭い印象を与えるものになっています。

 主人公のスコット・ラングが泥棒であり、刑務所から出所した後の話になっているのも、他のシリーズと毛色の違う展開になっている点であるかと言えます。スコットの心の拠り所は一人娘のキャシーですが、彼女の養育費すら払えず、また、泥棒家業に舞い戻ってくるのも、情けないヒーローとして、愛すべきキャラになっていると思います。そのスコットがピム博士の隠し持っていた拡大縮小自由自在のスーツを盗んだことから、スコットが次第にヒーローに変身していく様が描かれることになります。

 狭い世界観でのストーリーではありますが、トニー・スタークの父であるハワード・スタークが登場したり、スーツを着てスターク・インダストリーズの倉庫から荷物を盗んでくる役目を負ったスコットが、ファルコンと対決する様は、一応マーベル・シネマティック・ユニバースの世界観の中にある作品であることを再認識させてくれます。ただ、それらのシーンはおまけのようなエピソードであり、あくまでメインは、ピム博士の生み出したピム粒子を巡って、ピム博士の共同研究者であるクロス博士がその技術を使って軍需産業に売り込みをかける様を阻止しようとする展開になっているところにあります。

 ピム博士には一人娘のホープがいますが、彼女は母を失ったことで父と疎遠になっており、クロス博士のもとで研究の成果を見守っている立ち位置にあります。しかし、スコットがピム博士と接触したことで、スコットを鍛え上げる役割を得ることになり、次第に重要なキャラクターになっていきます。そして、スコットに対して愛情を感じ始めるところは、身近なドラマという印象を強く与えうるものになっています。

 エンドクレジット後のおまけ映像では唐突にファルコンとウィンター・ソルジャー、キャプテン・アメリカが登場し、寸劇を繰り広げていきます。これは当然次回作「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」への布石だと思いますが、映画のトーンがほのぼの系だったのに対し、このおまけ映像がシリアスなので、作品のトーンが急に変わってしまうという点が気になるところであります。

 映像は4K/HDR10での収録になります。マスターデータは2Kですのでアップスケールでの収録になります。他のマーベル作品とは違い、1.85:1のビスタサイズでの収録になっているために、画面領域が広がった感覚を覚えます。解像度は十分で、コントラストも十分な状態になっています。色乗りも満足のいく状態で、映像に引き込まれる感覚を覚えます。音響はDOLBY ATMOSですが、要所要所で効果的なサラウンドを発揮している以外は、意外と大人しいサラウンドかなと思います。スコットがありサイズになり、ミクロの世界で活動するシーンでは三次元サラウンドが効果的に発揮されています。

 なお、このイギリス版4K UHD Blu-rayの「アントマン」は、日本語字幕、日本語吹き替え音声がついています。メニュー画面も日本語化されているので、視聴するのは非常に楽です。また、イギリスのZAVVIという小売店で購入したので、スティールブック仕様で提供されています。通常のディスクと違って、別のアートワークで提供されてるので、それがコレクションに最適であるという気がします。

がちゃんの部屋 TOP へ戻る」 「輸入盤DVDで観た映画のレビュー INDEX に戻る