disturbia/ディスタービア/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

disturbia

disturbia DVDジャケット 邦題 ディスタービア
レーベル DREAMWORKS HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2007年
上演時間 104分
監督 D.J.カルーソ
出演 シャイア・ラブーフ、デヴィッド・モース、サラ・ローマー
画面 1.85:1/アナモルフィック
音声 DOLBY DIGITAL 5.1ch-EX 英語、フランス語、スペイン語
字幕 英語、フランス語、スペイン語

あらすじ

ケールは、父との釣りの帰り、自動車事故で父を失い心に傷を負う。その1年後、そのことを学校の教師に言われて逆上したケールは教師を殴ってしまい、自宅謹慎の罰を受けてしまう。足に自宅から離れると警察に通報される装置を付けられたケールは、自分の部屋から近所の人々を覗くことで暇を潰すことになる。そんな中、テレビでは女性の行方不明事件が発生。ふとしたことから隣人のミスター・ターナーが怪しいと睨んだケールは引っ越してきたばかりの女の子アシュリーや友達のロニーと共に調査を開始するのだが。

レビュー

味のある作品を撮り続けているD.J.カルーソが監督をしたサスペンス映画が、この「ディスタービア」です。「トランスフォーマー」シリーズで一躍人気俳優になり、スティーヴン・スピルバーグのお気に入りの俳優と言われているシャイア・ラブーフが暴力行為で自宅に監禁されている学生を演じています。

この作品の肝は、主人公が自宅から出られないという点にあるのではないかと思います。物語最初で近所の子供のいたずらに怒った主人公は自宅をつい離れてしまい、警察に通報がいってしまうという羽目に陥り、これが後々主人公の意見の信用性の無さに繋がっていくという展開になっています。

また、主人公が自宅から出られないからこそ、近所という普段ありふれた場所で起こる濃厚な物語を描き出すことに成功しているのではないかと思います。普段は意識していない近所というものを否応なく意識せざるをえない状況に追い込まれることから、覗きという行為に出てしまい、事件に遭遇するという結果を招くわけです。

物語前半ではその事件についてはテレビや新聞で語られるだけで、基本的には隣人となった女の子アシュリーとの交友関係の構築や、唯一の友達である(しかもアジア系)ロニーとの付き合いがメインになっていきます。特にアシュリーはケールが何となく気になっている女の子で、互いにそういう関係になっていくところに重点が置かれているように思います。

そして後半になってからは女性の行方不明事件をめぐって怪しい動きをするミスター・ターナーの正体を暴くというサスペンス色強い展開に変わって行きます。ここで、前半交友関係を築けたアシュリーやロニーといった面々がケールと一緒に行動を共にするという展開も可能になっています。

特に後半はサスペンスですから、ミスター・ターナーの行動と、ケールの行動が交互に描かれ、いったい真相は何処なのかというところに焦点が当たっていますが、ここでケールが自宅を離れてしまい、ターナーの家に侵入するというところで、警察への通報との兼ね合いがどうなるのかという2重のサスペンスが描かれることになります。

ミスター・ターナーを演じたのは名脇役のデヴィッド・モースで、いかにも怪しい隣人という役柄を楽しそうに演じています。最初何処かで見たことある人だなと思っていたのですが、彼でした。まあ見ただけでまともではない人物という感じを持っていますが、その通りなので、意外感はないかもしれません。

 画質は、前半と後半で違い、前半は明るいシーンが多く、後半は暗いシーンが多くなっています。残念ながらDVDの解像度と色再現性では暗いシーンの描き方に限度があるようで、少し見辛いところも散見されました。音響は、6chサラウンドというこういう映画にしては凝ってはいますが、実際はフロント重視のサウンドです。あまりサラウンドをこけおどしのようには使ってはいません。

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