インクレディブル・ハルク/Apple TVで観た映画のレビュー

インクレディブル・ハルク

No Image 原題 INCREDIBLE HULK
レーベル UNIVERSAL PICTURES HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2008年
上演時間 112分
監督 ルイ・レテリエ
出演 エドワード・ノートン、リヴ・タイラー、ティム・ロス
画面 2.40:1/アナモルフィック
音声 DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語
字幕 日本語

あらすじ

ガンマ線の抗体実験をしていた科学者ブルース・バナーは、自身を実験体に使った結果、実験が失敗し、脈拍数が200を越すと緑の怪物、ハルクに変身してしまう。ハルクになるのを恐れたバナーは、ブラジルに潜んで、ミスター・ブルーと通信をして治療法を研究していたが、その実験の後押しをしていたアメリカ軍は、実験の結果、スーパー・ソルジャー計画に目処がついたとして、バナーを追いかけ、血清を入手しようとする。しかし、バナーは逃走の中でハルクに変身して、市街で大暴れをしてしまう。バナーはハルクになるのを防ぐため、ミスター・ブルーと接触しようとしてアメリカに戻り、恋人だったベティと再会し、ミスター・ブルーに接触を図る。しかし、軍の指揮官でベティの父であるロス将軍は、バナーを追い詰める。

レビュー

 マーベル・シネマティック・ユニバースの第二弾で、2003年にも映画化されているハルクの物語をリブートした映画が、この「インクレディブル・ハルク」です。興行的には成功したとは言えない作品であり、また、作品の評価も水準を超えるか超えないか、という微妙な位置にいるこの映画です。

 今回の「インクレディブル・ハルク」の特徴はと言えば、ハルクが誕生する過程を冒頭数分であっさりと描き、あとはブルース・バナーと変身したハルクが大暴れするという、物語的に結構単純な展開になっているのがポイントです。ハルクに変身するブルースの苦悩は描きつつも、ハルクが大活躍する映画になっており、物語的には結構興奮する話になっています。

 ただ、後の「アベンジャーズ」シリーズとは設定が少し違っており、ブルース・バナーを演じるエドワード・ノートンが「アベンジャーズ」シリーズには参加しないことから、「アベンジャーズ」シリーズではマーク・ラファロがハルクを演じることになります。また、恋人のベティが後のシリーズには登場しないという違いもあります。

 映画は結構テンポ良く描かれており、特に物語の要所要所でハルクが大暴れするところから、ハルクに感情移入しやすくなっているところがあると思います。また、ハルクを追う軍人ブロンスキーが、自身も体を改造してハルク化してニューヨークを破壊しまくるところなど、見応えがあります。ブロンスキーとブルースのハルク同士の戦いは、クライマックスとして興奮を呼び起こすところがあり、作品の魅力を感じるところであります。

 この作品そのものにはおまけ映像はありませんが、ラストでトニー・スタークが登場し、「アベンジャーズ」を匂わせるシーンが挿入しているところが、面白いと思います。また、軍がスーパー・ソルジャー計画という後の「キャプテン・アメリカ」の設定を先取りした展開など、世界観が統一されているのは他のシリーズに対する関心を浮かび上がらせています。

 Apple TVにインストールされたAmazon Prime Videoでの視聴となった本作では、映像の解像度は十分で、時折画が劣化するものの、色乗り等は十分で、魅力ある映像を提供しています。音響はApple TVの仕様からDOLBY DIGITAL 5.1chですが、サラウンドを効果的に使っており、映画に没入させる作りになっています。重低音も十分に出力されていて、迫力を感じるところがあります。

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