トップガン(4K UHD/iTunes Movies)/Apple TVで観た映画のレビュー

トップガン(4K UHD/iTunes Movies)

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原題 TOP GUN
レーベル PARAMOUNT HOME ENTERTAINMENT
製作年度 1986年
上映時間 110分
監督 トニー・スコット
出演 トム・クルーズ、ケリー・マクギリス、ヴァル・キルマー
画面 2.39:1/DOLBY VISION
音声 DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、日本語
字幕 日本語

あらすじ

 アメリカ海軍のパイロットであるマーヴェリックは、向こう見ずな操縦で、周りから顰蹙を買っていたが、その操縦技術には一目を置かれていた。ある日、敵国のミグと遭遇したマーヴェリックは、ピンチに陥ったクーガーを助けるという離業を成し遂げる。クーガーはそのミグとの遭遇により戦意を失い、パイロットを降りる。そのため、パイロット養成学校であるトップガンに配属予定だったクーガーの代わりに、マーヴェリックと相棒のグースが選ばれる。トップガンはアメリカの軍で失われつつある戦闘機の飛行技術を磨くために作られた、エリート中のエリートのための学校であった。マーヴェリックはそのトップガンで沈着冷静なアイスマンや、その他のパイロットたちと出会い、トップガンのトップ卒業生を目指して競い合うことになる。また、マーヴェリックはそこで出会った民間の講師であるチャーリーという女性と出会い、彼女と恋に落ちていくことになる。本来、講師と生徒での恋愛は禁じられていたのであるが、マーヴェリックとチャーリーはそれを破って愛し合うようになる。マーヴェリックは、トップガンでの講習の中、教官であるヴァイパーやジェスターの腕を越えようと奮戦するが、そのために規則を破ることもしばしばだった。トップをアイスマンが走る中、訓練は続いていたが、ある訓練中事故に遭い、グースが帰らぬ人となってしまう。その衝撃はマーヴェリックの闘志を失わせ、彼は戦闘機で戦う勇気を無くしてしまった。思い悩むマーヴェリックはヴァイパーの元を訪ね、自分の父についての話を聞く。マーヴェリックの父もパイロットであったが、戦争中に仲間を救うために戦死してしまったのである。それも、極秘事項として扱われ、マーヴェリックすら真相は知らなかった。話を聞いたマーヴェリックはトップガンの卒業式に出席する。その途中、アメリカ海軍が敵国の海域に入り、ピンチを陥っているために、それを救うためにスクランブル発進をすることになる。アイスマンたちがミグと交戦する中、マーヴェリックはグースの死を乗り越え、アイスマンたちのピンチを救うことになる。

レビュー

 主演のマーヴェリック役のトム・クルーズを一躍スターにのし上げ、CM界出身の監督トニー・スコットが演出をした青春アクションストーリーが、この「トップガン」です。製作費が15百万ドルなのに対して、北米だけでの興行収入は180百万ドルを稼ぎ、全世界でも同様に大ヒットを記録している作品であります。この映画の影響は大きく、36年後の2022年には続編の「トップガン マーヴェリック」が製作、公開されているぐらいです。ただし、批評家と観客での評価は分かれており、Rotten Tomatoesの批評家評価は56%と低調なのに対し、観客評価は83%と高い評価を得ています。

 物語は、トム・クルーズ扮するアメリカ海軍のパイロット、マーヴェリックの栄光と挫折、そして復活を描いたサクセスストーリーになっています。それにマーヴェリックの恋愛模様も絡め、マーヴェリックが光り輝くような設定が組み込まれています。それは、マーヴェリックを演じたトム・クルーズがスターとして認知されるようになるという展開とダブって見えます。

 マーヴェリックはパイロットの腕としては一流なのですが、直感で操縦をして無謀な飛行を行い、上官からは煙たがられている存在であります。物語冒頭のミグとの接近戦は、まさにマーヴェリックの無謀な飛行ぶりが表れたシーンになっており、彼の性格をよく表したものになっています。そのミグとの接近戦で一緒に飛行していたクーガーが自信をなくし、パイロットをやめたために、パイロット養成学校トップガンに配属が決まっていたクーガーの代わりに繰り上がり当選でマーヴェリックと相棒のグースがトップガンに配属されることになります。

 トップガンとは、アメリカ軍で失われつつある戦闘機での空中線の技術を磨くために、エリート中のエリートを集めて、訓練を施す学校のことであり、実在する団体でもあります。そのトップガンに入校したマーヴェリックとグースは、同期生であるアイスマンたちと共に、パイロットとしての腕を磨いていくことになります。まだ、トム・クルーズがスタートして認知される前ですので、アイスマン演じるヴァル・キルマーたちもキャラが立っていると思います。

 トップガンに入ったマーヴェリックは、民間の講師であるチャーリーという女性と出会い、彼女と恋に落ちます。これもファッショナブルな演出であり、トップガンの講師と生徒の関係で恋愛をするというあり得ない展開が物語では当然のように描かれるところで、青春映画としての立ち位置も示していると言えます。

 トップガンでの一位を狙ってアイスマンとマーヴェリックは競い合いますが、ある時の訓練でマーヴェリックの搭乗する戦闘機がジェット気流に巻き込まれ、エンジン停止で落下したために機体を捨てます。その際の脱出で相棒であるグースが死んでしまいます。グースの死はマーヴェリックにとって大きな痛手になり、彼は戦闘機を飛ばすことができなくなってしまいます。グースの家族の様子も描かれ、グースの妻役でメグ・ライアンが演じていたり、幼い息子が登場したりと、グースの家族想いが描かれるだけに、グースの死は大きな代償となってマーヴェリックに襲い掛かります。

 そんなマーヴェリックを救ったのは教官であるヴァイパーであり、マーヴェリックの父の死の真相もヴァイパーが知っていたことで、心の重石が一つ取れることになります。そして、マーヴェリックがトップガンの卒業式に出席し、その途中でスクランブル発進することになることで、クライマックスを迎えることになります。

 物語的にはそんなに深い描き方はされていないのですが、アメリカ海軍が協力してF-14戦闘機の飛行シーンを撮影しているだけあって、戦闘機同士のドッグファイトシーンは迫力があります。とはいうものの、「トップガン マーヴェリック」でのIMAXカメラを6台も戦闘機に搭載して撮影したというど迫力の映像表現を見た後で自宅のテレビで「トップガン」の映像を見ると、意外とおとなしい映像に感じてしまうのは仕方ないのかもしれません。また、ドッグファイトシーンも思ったほど多くはなく、マーヴェリックを中心とした人物の描写に重点が置かれているようにも思えます。

 映像は4K/DOLBY VISIONで収録されています。映像のマスターは35mmフィルムであり、ネイティヴ4Kでの収録になっています。映像はスーパー35という35mmの光学音声トラックをも映像撮影領域に使う方式で収録されており、過去のビデオ化では画面の比率がしばしば異なっています。監督のトニー・スコットはシネマスコープサイズにこだわったという話をしており、今回のはデジタル配信は2.39:1のシネマスコープサイズで収録されています。35mmからの4Kトランスファーのため、画面は結構フィルムグレインが目立ちますが、その分精彩感のある映像も楽しむことができます。また、DOLBY VISIONによるHDRは、カリフォルニアの明るい世界を見事に再現していると言えます。戦闘機同士のドッグファイトシーンも明瞭感があり、魅力的です。

 音響は4K UHD Blu-rayおよびアメリカのiTunes MoviesではDOLBY ATMOSで収録されているようですが、日本でデジタル配信されているのは、残念ながらDOLBY DIGITAL 5.1chです。日本語吹き替え音声も5.1chで収録されていることから、4K UHD Blu-rayやアメリカのiTunes Moviesのマスターとは違う物が使われているのだと思います。5.1chサラウンドではありますが、映画公開当時はDOLBY STEREO 4.0chサラウンドであったため、効果は劇場よりは上がっています。dts Neural:Xで試聴しましたが、疑似的に音が頭上からも聞こえるようになり、特にトップガンの講義で教室内でマーヴェリックたちが講習を受けている際のバックグラウンドノイズとしての戦闘機の飛行音などは、頭上を通り過ぎる音が聞こえます。もちろん、実際のドッグファイトシーンでの戦闘機の爆音や移動感は優れたものがあります。

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