SNOW WHITE & THE HUNTSMAN(Blu-ray)/スノーホワイト/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

SNOW WHITE & THE HUNTSMAN(Blu-ray)

SNOW WHITE & THE HUNTSMAN Blu-rayジャケット 邦題 スノーホワイト
レーベル UNIVERSAL STUDIOS HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2012年
上演時間 132分(エクステンデッド版)
監督 ルパート・サンダース
出演 クリステン・スチュワート、シャーリーズ・セロン、クリス・ヘムズワース
画面 2.35:1/アナモルフィック
音声 dts-HD MA 7.1ch 英語 / dts 5.1ch スペイン語、フランス語
字幕 英語、スペイン語、フランス語

あらすじ

 王女として生まれた白雪姫。彼女の母は早くにして亡くなった。それを悲しんだ国王は、闇の軍団と戦闘を開始し、闇の軍団の中の一人、ラヴェンナという女性に恋をし、新たな女王に迎える。しかし、ラヴェンナは国王を殺し、闇の軍団を自身の配下に迎える。白雪姫は幽閉され、そのまま大人になった。ある日、隙を見て幽閉されていた城から脱け出した白雪姫は、逃亡の旅を始めることになる。ラヴェンナは自身の若さを保つため、白雪姫の命が必要だった。そのため、兄弟のフィンに追跡を命じる。フィンは狩人のエリックをスカウトし、白雪姫を追跡するが、エリックが裏切り白雪姫を助けることになる。そして、白雪姫は逃亡の旅の中、様々な人々や7人の小人たちの助けを借りて、ラヴェンナへの逆襲を開始する。

レビュー

 有名なグリム童話の「白雪姫」を大胆なアレンジで物語を再構築したのが、この「スノーホワイト」です。登場人物はグリム童話とほぼ同じですが、新たに白雪姫を助ける狩人、エリックの登場と、ストーリーテリングは全く異なっています。アメリカでの興行収入は一億ドルを軽く突破して大ヒットを記録していますが、制作費がかかりすぎのため、制作費を回収できない状態の映画になっています。

 映画はあまり登場人物に感情移入できないので、ストーリーにハマれないところがあります。白雪姫自身が演じたクリステン・スチュワートへの違和感を感じるところがあり、それが物語の進行に今一つの感じを得るところになっています。また、狩人を演じたクリス・ヘムズワースも、狩人自身の強さが感じられないので、凡庸な描き方になっているのも、物語の欠点かと思います。

 グリム童話を原作にしているので、7人の小人たちも出てきますが、これもキャラの使い方がよくないので、インパクトに欠けるきらいがあります。彼らの出演の意味があまり必然性がないので、単に物語がゴチャゴチャさせるためだけにいるような気がします。ただ、小人たちを演じているが本当の小人たちなのか、CGで加工したのかわかりませんが、小人として描かれているので、その存在感は若干は感じられます。

 基本的には白雪姫の逃走劇と、闇の軍団の女王であるラヴェンナとの戦いがメインの話になっていますが、そのラヴェンナの怖さというか、力強さという感じがあまり印象に残らないので、白雪姫とラヴェンナの対立が平坦な描き方になってしまっているのが、映画としての欠点かと思います。CGを駆使して世界観を作り出してはいますが、そこに没頭できないのが映画としての弱点になっていると思います。

 映像はコントラストが強く、白と黒がハイコントラストになった映像になっています。色合いもそれなりに乗ってはいますが、白っぽい色調が印象的な絵作りをしています。音響はdts-HD MA 7.1chで、サラウンド感はかなりありますが、低域があまり出ていないので、迫力に欠けるきらいがあります。サラウンドチャンネルはかなり積極的に使用しているので、音の包囲感は強いですが、なんかつまらない音響効果になっています。

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