予想外の選曲と3人の個性が交差した一夜|土岐麻子 × TENDRE with 高木大丈夫|ビルボードライブ横浜
2026年8月10日@ビルボードライブ横浜

はじめに
土岐麻子がTENDRE、高木大丈夫と共にビルボードライブ横浜で2026年8月10日にライブを行うと知ったのは、6月だった。
去年から土岐麻子は、1〜2か月おきぐらいに首都圏や関西でライブを開催することが多くなっていた。7月にもBLUE NOTE TOKYOでライブを行っている。
7月のBLUE NOTE TOKYOのライブは平日ということもあり、結局チケットは買わなかった。その近辺で佐野元春のライブが開催されたので、立て続けにライブに行かなくてよかったとは思っていた。
今回のビルボードライブ横浜は、ちょうど会社が夏休みに入っている時期だった。また、横浜開催なので出かけるにも近いという理由もあり、ビルボードライブでチケットが発売された時にオンラインで予約していた。夏休みなので、17:30からの1stステージのチケットを確保した。
ビルボードライブ横浜に赴く
8月10日は、14:45に家を出た。16:30が開場なので15:30に家を出ても間に合うのだが、横浜駅西口の眼鏡店でメガネのクリーニング液を買いたいということもあり、少し寄り道する時間を作った。
ビルボードライブ横浜は、2026年1月にもやはり土岐麻子のライブで訪れているので、地図を見なくても場所はわかっていた。みなとみらい線の馬車道駅からすぐの場所である。
16:10にはビルボードライブ横浜に着いてしまったのだが、すでに入場受付はできる状態だった。iPhoneでチケット代わりのQRコードを提示すると、座席表と飲食物の伝票を挟み込むケースを渡された。そして、ウェイティングルームまで案内された。
ウェイティングルームでは先に飲食物のメニューが渡され、場内への入場までメニューから飲食物を選べるようになっていた。何にしようかと思ったが、やはり黒生ビールとハンバーガーがいいかなと思い、係の人にオーダーした。
16:30から場内への入場が始まった。ウェイティングルームでオーダーしていたため、割と早く黒生ビールとハンバーガーは出てきた。黒生ビールもハンバーガーも美味しかった。
前回のライブの時にはかなり空席が目立っていたが、今回は空席はあるものの、比較的客の入りはいい感じだった。
17:30になると、高木大丈夫がステージに上がった。
そして、僕が想像していなかった展開が繰り広げられた。
セットリスト・曲名を見る(8月21日公演終了までネタバレ注意)
ここから先には、ライブで披露された曲名を掲載しています。
本編
- 家(インストゥルメンタル/高木大丈夫)
- HELLO(TENDRE)
- Rendez-vous in ’58(土岐麻子)
- Cheek to Cheek(3人)
- それから(TENDRE & 土岐麻子)
- 伊勢佐木町ブルース(TENDRE)
- ブルー・ライト・ヨコハマ(土岐麻子)
- いとしのエリー(高木大丈夫)
- hanashi(TENDRE)
- 眠れぬ羊(土岐麻子 with TENDRE)
家
最初はなんと、高木大丈夫が一人、アコースティックギターでインストゥルメンタルを弾くという趣向だった。
演奏した楽曲は、高木大丈夫の新曲「家」のインストゥルメンタルバージョンだった。
HELLO
「家」の演奏が終わると、TENDREもステージに上がってきて、次はTENDREの持ち歌である「HELLO」を演奏した。
最初の2曲で土岐麻子は出てこず、高木大丈夫とTENDREの持ち歌を披露するという展開に驚いていた。
曲が終わるとMCが入った。TENDREが土岐麻子を紹介し、土岐麻子がステージに上がった。
Rendez-vous in ’58
3曲目でようやく土岐麻子の持ち歌になった。ただ、「Rendez-vous in ’58」という選曲は珍しいと感じた。
演奏後はMCが入る。
3人でコラボレーションしてライブを作りたいという趣旨だった。最初は高木くんにスポットライトを当てたいと思ったこと、TENDREと高木大丈夫は大学が一緒で学年も同じだったこと、そして土岐麻子を含めて3人とも辰年で、8月10日が辰の日なので、裏テーマを「ドラゴン」としていることなどが語られた。カクテルもドラゴンをイメージしたものだという。
という趣旨の話だった。
Cheek to Cheek
4曲目は、3人がハモる形でジャズ・スタンダードナンバーである「Cheek to Cheek」を演奏した。
それから
続いての楽曲は、小西遼のソロプロジェクトである象眠舎にTENDREが参加した時に歌った楽曲だそうである。
「それから」は、男性目線と女性目線で描かれているそうである。
「横浜だし、いい曲多いよね。スナック映えする曲が多くて」なんて話をしていた。TENDREは中華街側の学校に在籍していたそうである。
伊勢佐木町ブルース
横浜とスナックをテーマにした選曲で、まさかの「伊勢佐木町ブルース」をTENDREが歌った。
横浜をテーマにしたトークが続き、土岐麻子による横浜観や、高木大丈夫の出身地が川崎であることが話された。
ブルー・ライト・ヨコハマ
MCの流れで、土岐麻子は「ブルー・ライト・ヨコハマ」を歌った。まさにスナックのノリ。
スナックのノリで高木大丈夫に話を振ったら、「横浜と湘南がなぜ一緒に語られるのですかね?」と話し出した。確かに。
いとしのエリー
スナックのノリで3人が順番に歌うコーナーの最後は、高木大丈夫がソロで「いとしのエリー」を歌った。湘南を代表する楽曲である。
高木大丈夫は、中学で失恋した時に「いとしのエリー」を歌っていたそうである。
hanashi
TENDREが即興で「いとしのエリー」のサビを歌い出し、何かと思ったら、本当に歌うべき次の楽曲はTENDREの「hanashi」だった。高木大丈夫が「いとしのエリー」を歌ったので、冗談で演奏したようである。
MCでは、TENDREがNetflixの「ソウルメイト」というドラマに俳優として出演したという話をしていた。
そして、ナタリーという音楽紹介サイトで3人のインタビュー記事が掲載されているそうである。
眠れぬ羊
本編最後の曲は「眠れぬ羊」だった。土岐麻子とTENDREのコラボ曲である。
5月に「東京蚤の市」というイベントがあり、本当はこの3人で「眠れぬ羊」を歌う予定だったそうだが、土岐麻子が病気で出られなくなってしまい、TENDREが代わりに歌ったそうである。そのリベンジの意味が今回のライブにあるという話である。
歌い終わって3人はステージを去った。当然、観客はアンコールを要求し、すぐに3人はステージに戻ってきた。
アンコール
- 夏の終りのハーモニー(土岐麻子 & TENDRE)
- 家(高木大丈夫)
夏の終りのハーモニー
アンコール曲の前には、「夏」についての話を3人がしていた。
その流れでアンコール曲は夏をイメージした曲になることが予想されたが、歌ったのは井上陽水と安全地帯の名曲「夏の終りのハーモニー」だった。
家
「夏の終りのハーモニー」を歌った後、土岐麻子とTENDREはステージを去り、再び高木大丈夫一人で弾き語りをした。ライブの最初に演奏した「家」を、今度は歌詞付きで、高木大丈夫のボーカルによって披露したのである。
「家」の演奏が終わると、再び土岐麻子とTENDREがステージに戻ってきて、3人のこれからの活動についての話をした。そして、3人がステージを降り、ライブは終わった。
ライブ終演後
ライブ終演後は、自分の席でオンラインで飲食代の会計を行った。
グッズ販売では、高木大丈夫が選曲した、開演前に流していたというコンピレーションアルバムのCDも売っていたが、特に買わずにビルボードライブ横浜を後にした。
土岐麻子のライブだと思って参加した今回のビルボードライブ横浜の公演は、予想外の展開に呆気に取られたが、別の意味で面白い公演だった。
8月21日にはビルボードライブ大阪でもこの3人による公演が開催されるが、セットリストのうち、スナックの部分はまったく別のものになると思う。

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