THE LOAD OF THE RINGS:THE FELLOWSHIP OF THE RINGS/ロード・オブ・ザ・リング/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

THE LOAD OF THE RINGS:THE FELLOWSHIP OF THE RINGS

THE LOAD OF THE RINGS:THE FELLOWSHIP OF THE RINGS DVDジャケット 邦題 ロード・オブ・ザ・リング
レーベル ALLIANCE ATLANTIS
制作年度 2001年
上演時間 178分
監督 ピーター・ジャクソン
出演 イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、リブ・タイラー
画面 2.35:1/アナモルフィック
音声 DOLBY DIGITAL 5.1ch-EX 英語
DOLBY DIGITAL 2ch フランス語
字幕 英語

あらすじ

 ホビット族のフロドはふとしたことから絶大な力を持つ指輪を手に入れる。世界を支配する指輪の威力に恐れたフロドは、ガンダルフと共に指輪を破壊する旅に出る。その過程で、ストライダーや、ボロミアといった仲間を得て、旅を続けるのだが、悪の力を持つサルマンの追っ手が背後に迫っていた。

レビュー

 J.R.R.トールキンの傑作小説「指輪物語」を完全映画化したこの作品が「ロード・オブ・ザ・リング」です。興行的にも大成功を収め、またアカデミー賞でも、撮影賞、メイクアップ賞、作曲賞、視覚効果賞の 4 部門を得ています。

 今作は 3 部作の第 1 作ということで、物語の始まりと、仲間の集合、旅の始まりと苦闘の連続が描かれています。物語自体は、善と悪の戦いといったところで、絶大な力を持つ指輪の行方をめぐって物語りは進んでいきます。

 物語は、最初ホビット族の生活が描かれています。その中でガンダルフがやってきて、ホビット族が歓迎するという展開でストーリーは進んでいきます。それがふとしたことからフロドは指輪を手にしますが、彼はその力に恐れおののいていきます。

 ガンダルフの指示に従って村を出たフロドは、友人のサムと一緒に旅を進めていきます。この辺りまではまだほのぼのとした展開ですが、指輪の力を持って復活しようとしているサウロンと、その手伝いをしているサルマンの支持によって、クリーチャー達が彼を執拗に狙っていきます。

 旅の途中で、仲間を得たフロドは、指輪を破壊すべく、旅を続けますが、次第に指輪の虜になっていきます。これは、指輪を持っていない者にも影響を与え、ボロミアは、特にその影響を受けてしまいます。指輪のパワーを現した演出だと思います。

 まだ旅の始まりを描いた 3 部作の 1 作目という位置にいながら、物語では途中で 2 人の仲間を失うという展開を見せ、物語は緩急をつけ進んでいきます。これからどんな展開になっていくのか、気になる組み立てをしていると思います。

 原題の「THE FELLOWSHIP OF THE RING」とは、指輪の仲間という意味になっていますが、魔の力を持つ指輪に取り付かれた人々という見方もできそうです。登場人物たちは、指輪を破壊する火山に向かって進んでいきますが、彼ら自体もその中で苦闘を続けていきます。

 原作自体が長いせいもあるのでしょうが、映画化した今作も 3 時間という長時間にわたって物語を描いています。それでも飽きさせないストーリー展開になっているのは、脚本のうまさが光っているのではないかと思います。実際アカデミー賞でも受賞は逃しましたが、脚色賞にノミネートされているところを見ても、よくできた話なのではないかと思います。

 原作の持つパワーは、その他のファンタジー作品に影響を与えたと思われるところもあり、映画を観ているとどこかで見たような展開になっているのも、この作品の特徴ではないかと思います。それにしても CG とロケーションをうまく活用したスケール感の大きな映像表現になっているのは特筆すべき点ではないかと思います。

 映像クォリティは鮮明な画質であります。少し赤に寄っているかなと思われるシーンもありますが、基本的には色乗りもよく、世界観を構築するのに一役買っていると思います。音響は、2ch ステレオで聴きましたが、サラウンド感がすごく、音が空間を漂っています。また、サブウーハーを多用していて、迫力のある音響効果を創出しています。

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