the nice guys(Blu-ray)/ナイスガイズ!/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

the nice guys(Blu-ray)

the nice guys Blu-rayジャケット 邦題 ナイスガイズ!
レーベル WARNER HOME VIDEO
制作年度 2016年
上演時間 116分
監督 シェーン・ブラック
出演 ラッセル・クロウ、ライアン・ゴズリング、アンガーリー・ライス
画面 2.40:1/アナモルフィック
音声 dts-HD MA 5.1ch 英語
DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語
字幕 英語、フランス語、スペイン語

あらすじ

 若い女性アメリアから自分を探さないでほしいと依頼を受けた示談屋ジャクソンは、老婆であるグレンからミスティというポルノ女優の捜査を受けた私立探偵ホランドがアメリアの存在に気づいたために痛めつけ、彼を手を引かせようとする。しかし、ホランドとジャクソンは、その後アメリアが命を狙われていることを知り、協力して彼女の周辺を洗い始める。その結果、彼女に関わった人物は次々に命を落としていると分かる。二人は、アメリアの行方を追い始めるが、彼女がある秘密を握っていて、巨大な悪がその背後にいることを知ることになる。ジャクソンとホランドは、ホランドの娘とともに、事件の真相に探りを入れていくことになる。

レビュー

 ラッセル・クロウとライアン・ゴズリングがコンビを組み、巨大な悪を暴き出す痛快アクションコメディ映画が、この「ナイスガイズ!」です。ラッセル・クロウとライアン・ゴズリングの他にライアン・ゴズリング演じるホランドの娘、ホリー役のアンガーリー・ライスもこのコンビに加わり、3人のアンサンブルで事件に挑むという展開になっています。作品の出来はまずまずですが、ヒットには程遠く、興行収入的には失敗作になっています。

 物語は最初から行方をくらませているアメリアという若い女性をめぐっての事件に首を突っ込むことになる、ジャクソンと、ホランド、ホリーの三人が、どのように事件に関わり、そして謎を解いていくかという展開になっています。1977年のロサンゼルスという舞台なので、物語がちょっと懐かしい設定になっていますが、あまり古めかしい展開ではなく、現代でも通じる話になっています。

 ジャクソンは、最初はホランドを痛めつけることで、アメリアの捜査から手を引かせようとしますが、自身がアメリアの命を狙っている組織に命を狙われたことで、ホランドを無理やりコンビにして、アメリアの行方を捜すことになります。その凸凹コンビのやり取りの面白さと、ホランドの娘、ホリーが物語に積極的に関与することで、コンビにプラスαの面白さを醸し出していると思います。

 ストーリーは、最初アメリアとは関係ないミスティというポルノ女優が自動車事故で死ぬ展開から始まりますが、実は関係あったというのが、次第に分かってきます。そして、次第にその謎が明らかになるにつれ、アメリアの命を狙う組織の秘密が明らかになる展開は、なかなか面白いと思います。

 1977年という時代設定のため、ホランドがタバコを吸いまくっているのが印象に残る場面でもあります。そのタバコ吸いのホランドが嗅覚が麻痺しているというのも、物語では重要なポイントになっています。事件に嗅覚が関係するところではあります。

 また、事件の真相が明らかになるのは、ポルノフィルムの中という展開は、1977年という時代背景としては、斬新な展開であると思います。最終的には事件の真相が隠されているポルノフィルムをめぐって、主人公と組織の抗争になっているのが、物語を面白くしていると思います。

 映画のオープニング・クレジットが1970年台のワーナー・ロゴで始まるのも、印象的だと思います。その他にも、テレビがブラウン管であったり、至る所に1970年台を意識させる小道具が設定されており、それが時代を感じさせるものになっていると思います。

 映像はフィルムっぽい印象を与えていますが、画質や解像度は十分に魅力的だと思います。ノイズ感もなく、映像に引き込まれる印象を与えています。音響は、5.1chの派手なシーンはあまりないですが、物語中の銃撃シーンなどは、それなりにサラウンドしていて、音響としても面白い作りをしていると思います。

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