CRASH(1996/Blu-ray/CRITERION)/クラッシュ/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

CRASH(1996/Blu-ray/CRITERION)

邦題クラッシュ
レーベルCRITERION COLLECTION
制作年度1996年
上映時間100分
監督デヴィッド・クローネンバーグ
出演ジェームズ・スペイダー、ホリー・ハンター、イライアス・コティーズ
画面1.66:1/SDR
音声dts-HD MA 5.1ch 英語
字幕英語

あらすじ

 ジェームズとその妻であるキャサリンは、夫婦でありながら、互いに他の異性と不倫関係を持つ間柄であった。ある時、ジェームズが車を運転していた時、操作を誤り交通事故を起こしてしまい、衝突した車のドライバーは死に、同乗者の女性であるヘレンは大怪我を負う。ジェームズも大怪我を負ってしまうが、その事故以来、ジェームズとヘレンは、交通事故の中でないと性的に欲望を燃やせない体質になっていた。ジェームズとヘレンは、1950年代に亡くなったジェームズ・ディーンの交通事故を再現するパフォーマンスをしているヴォーンという男と知り合う。ヴォーンも交通事故による性的欲望に囚われた一人で、彼らは事故を起こしそうになりながら、性的欲求を満足させていった。

レビュー

 カナダが産んだ異彩、デヴィッド・クローネンバーグがJ・G・バラードの同名小説を映画化したものが、この「クラッシュ」です。「クラッシュ」のタイトルをつけている映画は多いのですが、この「クラッシュ」はクローネンバーグの才能が遺憾なく発揮されていて、興味深いものがあります。残念ながら興行収入は製作費を上回ることもなく、Rotten Tomatoesの批評家評価は63%、観客評価も61%と、決して高いものではありません。

 映画は一種のポルノ映画として見ることができるかと思います。というのも物語全般に対して、男女のSEXシーンやマスターベーションシーンが随所に現れ、観客を欲情させる仕掛けが仕組まれているからです。しかし、ただのポルノ映画かと言われると、そうではないところがこの映画の特徴で、主人公ジェームズを含め、登場人物は交通事故を起こすことで欲情を駆り立てさせ、性的行為に耽るという交通事故フェチを描いた物になっているからであります。

 主人公であるジェームズとその妻であるキャサリンは、夫婦でありながらお互いに他の異性と不倫関係にあって、そのことを互いが知っているという不健全な夫婦関係を営んでいます。そのジェームズが空港に向かうために車を運転している時に交通事故を起こし、その時の衝撃で自身の性的興奮が交通事故に関係しないと発揮されない体質になっています。

そのジェームズが知り合うのが、1950年代に人気のあって、交通事故でこの世を去ったスター、ジェームズ・ディーンの事故を再現しようとするヴォーンという男で、彼の交通事故フェチに感化されて、次第に妻であるキャサリンも巻き込んで、新たな性的興奮を駆り立てるようになっていきます。そして、交通事故の相手であるヘレンもまた、交通事故フェチに駆られていきます。

 映画は結構リアルにSEXシーンやマスターベーションシーンを描いていて、多くのヒロインが乳房を出したり、アンダーヘアを惜しげもなく披露しています。その辺で興奮できるかできないかが、この映画の評価の分かれ目であると思います。流石に性器そのものは描写していませんが、SEXシーンは多く、欲情を催されるには十分だといえるでしょう。

 映画は4Kでマスターを作り、2K/SDRのBlu-rayの規格に落とし込んだ物になっています。画面は明るくて見やすいのですが、そのために暗いシーンでデジタル圧縮の弊害のような画像が見受けられ、画質の面では今ひとつかなと言わざるを得ません。音響はdts-HD MA 5.1chをdts Nueral:Xで視聴しましたが、意外と上方向の音が感じ取れるサラウンド構成になっていると思います。映像に寄り添うサラウンドで、イマーシヴ感は結構あります。

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