SHAFT’S BIG SCORE!(Blu-ray/CRITERION)/黒いジャガー/シャフト旋風/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

SHAFT’S BIG SCORE!(Blu-ray/CRITERION)

SHAFT(CRITERION) 4K UHD Blu-rayジャケット

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邦題黒いジャガー/シャフト旋風
レーベルCRITERION COLLECTION
制作年度1972年
上映時間104分
監督ゴードン・パークス
出演リチャード・ラウンドトゥリー、モーゼス・ガン、ドリュー・バンディーニ・ブラウン
画面2.39:1/SDR
音声PCM 1.0ch 英語
字幕英語

あらすじ

 保険会社を営んでいたアスビーは、夜中、密かに会社の金庫にあった大金を棺桶の中に隠していた。そして、彼の妹と恋人関係にあった私立探偵ジョン・シャフトに電話をして、「今、問題を抱えているから、相談に乗ってほしい」と話しかける。シャフトはアスビーの事務所に赴くのだが、シャフトの目の前で事務所は爆破され、アスビーは帰らぬ人になってしまう。アスビーと共同で保険会社を経営していたケリーは、アスビーの死後、金庫を見つけ出し、中を探るが大金がなくなっていることに気づき、慌てる。ケリーはマスコーラという男からギャンブルで負けたために借金25万ドルを抱えていて、その返済のために会社の金を使い込もうとしていたのである。ケリーは、アスビーが隠した大金を探し始める。アスビーはその大金を使って、ハーレムに子供たちのための病院を開設しようとしていた。アスビーの抱えていた問題を解き解くためにシャフトは調査を開始するが、そのためにマスコーラの邪魔が入り、真相にはなかなか近づけないでいた。それでも、徐々にマスコーラとケリーの関係やケリーの抱えていた問題を突き止め、事件の真相解明に努めていく。

レビュー

 ブラックスプロイテーション映画の代表作であり、ヒットを記録していた「黒いジャガー」の直接の続編にあたり、監督、脚本、主演、一部脇役キャラが続投しているシリーズ第二弾が、この「黒いジャガー/シャフト旋風」です。前作同様ヒットは記録したものの、批評は芳しいものではなく、Rotten Tomatoesの批評家評価は58%、観客評価も47%と芳しいものではありません。

 今回の話は、シャフトの恋人の兄であり、友人でもあるアスビーが会社の金庫に眠っていた大金を密かに隠したことから始まる一連の事件について、シャフトが事件の真相を探りながら事態の解決に向けて動き出すというものであります。前作に比べると、スケールが小さくなっている印象が強く、物語の雰囲気を大きく変えている印象があります。

 また、前作ではニューヨークという街そのものも主役として描かれていましたが、この「黒いジャガー/シャフト旋風」ではニューヨークという街が主役になることはなく、その魅力は失せているのも大きなポイントではないかと思います。クライマックスのアクションシーンも町外れで行われているために、大都会で繰り広げられるアクション映画としての雰囲気は感じ取れません。

 ただ、クライマックスのカーアクションシーンや、ヘリコプターとの戦いは、結構テンションが高いものはあり、そこでの盛り上がりは面白いものになっているかと思います。シャフトが事件の黒幕であるマスコーラを人質に取り、マスコーラの部下がシャフトを狙うという展開は、ハラハラさせられるところはあるかと思います。

 映画そのものは「黒いジャガー」の続編ではありますが、「黒いジャガー」のサウンドトラックで印象的なブラック・ミュージックを提供していたアイザック・ヘイズが今作では参加していないので、その辺の映画から受ける印象はかなり異なっているものになっています。音楽は監督であるゴードン・パークスが担当しているので、やはりブラック・ミュージックなのですが、アイザック・ヘイズの印象的なサウンドトラックに比べると、印象が薄い感じはします。

 シャフトが女性とセックスを交わすシーンは、今作でも健在ですが、前作で印象的だった白人女性とのセックスシーンは影を潜め、黒人女性とのセックスシーンが中心になっているために、黒人至上主義の印象が薄れています。総じて、前作に比べると作品そのもののパワーが落ちているという印象は否めませんが、そこそこ面白い出来にはなっているかと思います。

 映像は2K/SDRで収録されています。CRITERION COLLECTIONの「黒いジャガー」の4K UHD Blu-rayの特典ディスクにこの「黒いジャガー/シャフト旋風」が収録されていることもあって、通常のBlu-rayで提供されていますが、CRITERIONだけあって、映像の質や音質は優れています。解像度は甘いシーンも目立ちますが、フィルムグレインが目立つシーンも多々あり、総じて解像度は高いと言えます。また、色彩は結構豊かで、1972年という時代を感じさせるものになっています。音響はPCM 1.0chの英語音声で収録されています。モノラル音声ではありますが、比較的良好な音質になっていて、歪みのない綺麗な音響になっています。さすがに低音の響きは鈍いですが、高音の伸びは魅力的です。

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