ワイルド・スピードX2(4K UHD/iTunes Movies)|Apple TVで観た映画のレビュー

ワイルド・スピードX2(4K UHD/iTunes Movies)|Apple TVで観た映画のレビュー

配信仕様

No Image 原題 2 FAST 2 FURIOUS
レーベル UNIVERSAL STUDIOS HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2003年
上映時間 107分
監督 ジョン・シングルトン
出演 ポール・ウォーカー、タイリース、コール・ハウザー
画面 2.39:1/HDR10
音声 DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語
字幕 日本語

あらすじ

マイアミでもストリート・レースは夜な夜な開催されていた。ある夜のストリート・レースで欠員が出たため、主催者はブライアンを招集する。ブライアンはロス市警の警察官だったが、犯罪者を見逃していたために警察をクビになっていて、ストリート・レースで生計を立てていた。その夜のストリート・レースでブライアンは勝利するのだが、レース直後に警察の取り締まりがあり、ブライアンはマイアミ警察に捕まってしまう。ブライアンの経歴を調べたマイアミ警察と税関はマイアミで麻薬の密売をしているカーター・ベローンという男を逮捕するために、ブライアンに協力を依頼する。ブライアンは協力する代わりに相棒を要求する。その相棒はかつてブライアンが逮捕したローマンという黒人男性であり、彼は刑務所暮らしと居場所特定のデバイスをつけられたためにブライアンに恨みを持っていた。しかし、ブライアンと税関による前科の抹消と自由の身になる保証を提示されたため、ローマンはブライアンに協力する。カーターの元には女性警察官であるモニカが潜入捜査を行なっていて、カーターが腕の良いドライバーを探しているという情報を警察に流していた。ブライアンとローマンはその話に乗り、カーターのテストを受けて合格し、カーターの麻薬密売の資金を動かす役目を仰せつかる。そして、カーター逮捕に向けて、ブライアンとローマンは自動車整備士たちの手を借りて動き出す。

レビュー

大ヒットを記録した「ワイルド・スピード」の続編にあたる作品が、この「ワイルド・スピードX2」です。前作のロブ・コーエン監督に変わり、ジョン・シングルトンが監督を務め、主役としてブライアン役にポール・ウォーカーが続投しています。興行収入的には制作費を大きく上回り、大ヒットの基準である1億ドルの大台に達する収益を出していますが、評価は芳しくなく、Rotten tomatoesの批評家評価は37%、観客評価も50%とかなり悪い評価になっています。

物語を見ていても、ストーリーそのものは二の次といった感じであり、基本カーチェイスシーンをどれだけ大量に投入し、観客のアドレナリンを放出できるかに描写を費やしている部分はあり、頭を空っぽにして見ている分にはそこそこ楽しめますが、映画を見終わった後はもう話を忘れている、といった類の映画になっていると思います。

ドラマ的には二人の主人公ブライアンとローマンのバディ物なのですが、二人の内面が描かれていないので、どうしてもこの二人が何を考えて行動しているのかがよくわからず、対立していた二人が和解するという展開も軽くスルーされているかのような気はします。一応セリフでその辺は語っているのですが、ドラマに重みがないため、感情移入はしづらいところはあるかと思います。

その分、カーチェイスシーンは派手なところが多く、CGも使って視覚的、音響的に楽しめるようになっているので、そういう部分でスカッとしたい向きには割と薦められるかなといった映画になっているかと思います。冒頭のストリート・レースのシーンから始まり、犯罪者カーターのテストのシーンや、クライマックスの警察とのカーチェイスシーン、そしてラストのボートへの突入シーンなど、やりすぎ感あふれるカーアクションシーンで楽しむことはできます。

一応マイアミの麻薬密売を行い資金を得ている犯罪者カーター・ベローンを捕まえる、というストーリーはあるし、カーターの元に潜入捜査官モニカという女性がいて、彼女がブライアンたちに情報を流すという展開と、モニカやブライアンの身元がバレないかというサスペンス的な設定もありますが、ドラマ的には表層的描き方をされているために、サスペンスとしての要素は弱いと思います。

映像は4K/HDR10で収録されています。オリジナルは35mmフィルムであり、それを4KのDIを製作してそこから配信用の4Kマスターを作っているので、ネイティヴ4Kでの収録になります。映像はフィルムとしては割と精細感のある映像だと思います。ビットレートを抑えたためかグレインノイズも目立たず、クリアな映像になっています。HDR10による色の鮮やかさはなかなかのもので、マイアミのカラフルさや夜のストリート・レースの光の煌めき等で威力を発揮しています。

音響はDOLBY DIGITAL 5.1chサラウンドで収録されています。ピュアな5.1chサラウンドで視聴しましたが、音の移動感や配置感は特筆すべきものがあり、自分の周囲で自動車が移動しまくっている様子が聞き取ることができます。上下方向への音の広がりはないものの、5.1chサラウンドとしては迫力のあるサラウンドになっていると思います。

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