量子のもつれが導いた現在形のTM|TMNETWORK TOUR 2026 QUANTUM|横浜アリーナ
2026年4月7日@横浜アリーナ

はじめに
TMNETWORKの2026年の全国ツアー「QUANTUM」の開催を知ったのは、2024年の大晦日に開催された「FANKS inside」と、2025年に開催された「40+01」ライブのBlu-rayビデオに封入された告知チラシだった。
僕はTM NETWORKとしての活動は2025年の「40+01」で一区切りになると思っていたので、まさか2026年に全国ツアーが開催されるとは思いもしなかった。しかしツアーは開催される。近場のライブ会場をチェックすると、4月7日・8日の横浜アリーナ公演が見つかった。
しかし、新年度が始まってすぐ、しかも平日開催で仕事の都合がつくかはわからなかった。それでもチケットを買わなければ行くこと自体ができないので、Blu-rayビデオに封入されたチラシのチケット先行予約に申し込んでみた。
幸いなことに先行予約のチケットは確保でき、公演2週間前に郵送で送られてきた。センター席だったので、決して悪い席ではなかった。
当日は突然入れられる会議もなく、早めに仕事を切り上げることができたので、横浜アリーナのある新横浜まで出かけて行った。終演後に夕食を食べると帰宅が遅くなるので、17:00頃にマクドナルドでハンバーガーセットを頬張り、早めの夕食にした。
開場前
会場には開場時間の18:00ちょうどくらいに到着した。平日だというのにTMNETWORKのファンが大勢集まっていて、入場口には人が殺到していた。
横浜アリーナの入り口では「QUANTUM TM NETWORK TOUR 2026」の電光表示があり、ファンが皆写真に収めていた。
入場後、グッズ売り場に行き、ツアーパンフレットだけ購入した。他のファンの方々はライブの演出で使うペンライトなどを買い求めていて、1万円、2万円という額をポンと支払っており、「すごいな」と思っていた。
場内に入るとBGMが流れていたが、その一部は映画『オッペンハイマー』のサウンドトラックだった。ツアータイトルである「QUANTUM」、つまり量子との繋がりを意識した選曲なのかなと思った。
セットリスト
- オープニング
- Resistance
- Don’t Let Me Cry
- We Can’t Stop That Way
- [組曲]QUANTUM 1
- [組曲]QUANTUM 2
- [組曲]QUANTUM 3-Rise Together
- Run Through the Night
- Human System
- Timemachine
- [組曲]MAJOR TURN-ROUND First Impression
- [組曲]MAJOR TURN-ROUND Second Impression
- Fool On The Planet
- TK Solo
- Beyond The Time
- Kiss You
- Get Wild
- You can Dance
- CUBE
- エンディング
オープニング
ライブの始まりは、いつもと同じく映像と新曲のインストルメンタルによるオープニングだった。まだTMの3人はステージに登場しないが、映像には3人が登場し、ニュージーランドと東京にいるそれぞれの姿を捉えていた。
Resistance
3人がステージに登場してからの一曲目は「Resistance」だった。しかもオリジナルとはアレンジを変え、重く暗い転調の楽曲になっていた。アコースティック的なアレンジと言ったらいいのだろうか。
Don’t Let Me Cry
続けて演奏されたのは「Don’t Let Me Cry」だった。
この楽曲も大幅にアレンジされていて、どことなくカリビアンな雰囲気が漂う明るい楽曲に変わっていた。
We Can’t Stop That Way
「40+01」の時に初披露された新曲「We Can’t Stop That Way」を演奏する。この楽曲は最近音源化されているが、まだファンに浸透しているとは言い難い。しかし新曲ならではの興奮が感じられた。
[組曲]QUANTUM 1/2/3-Rise Together
続けて新曲を立て続けに演奏する。ツアーパンフレットによれば「QUANTUM 1」「QUANTUM 2」「QUANTUM 3-Rise Together」と仮に名付けられたナンバーである。
組曲として仕上がっており、ボーカルの宇都宮隆は「QUANTUM 3-Rise Together」だけ歌った。
ここで映像によってツアータイトルである「QUANTUM」の説明があった。量子のもつれをツアーのテーマにしているそうで、偶然が繋がっていく様を提示したいという説明だった。
Run Through the Night
小室哲哉はステージから姿を消し、木根尚登と宇都宮隆だけで演奏する新曲である。木根尚登がメインボーカルを取り、宇都宮隆がギターを弾くという珍しいシーンを見ることができた。
Human System
木根尚登と小室哲哉の位置がこの楽曲で逆になり、木根尚登がピアノを弾く。イントロだけでは何の楽曲かわからなかったが、宇都宮隆が歌い出すと「Human System」であることがわかる。アウトロでは観客が合唱していた。
Timemachine
続けては、一時期幻の楽曲となっていた「Timemachine」だった。「Human System」から続いてバラード調の楽曲が続くので、じっくり聴くことができた。
[組曲]MAJOR TURN-ROUND First Impression/Second Impression
アルバム『Major Turn-Round』のリリース時のみ演奏され、その後ほとんど披露されることがなかった「[組曲]MAJOR TURN-ROUND」が、一部だけとはいえ演奏されたことに驚いた。
『Major Turn-Round』のツアーの時にはライブを見ていないので、この組曲は初体験である。ステージも炎の演出があり、迫力があった。
Fool On The Planet
木根バラの名曲の一つがここで演奏される。TMのデビュー30周年記念ライブや40周年記念ライブなど、ここぞという場面で演奏されてきた楽曲である。
TK Solo
小室哲哉だけがステージに残り、ループを聴かせる演奏をする。通常であればTK Soloはインストルメンタルなのだが、今回は小室哲哉の歌入りだった。「One More Time」とサビで歌っていたが、曲名があるのかはわからない。
Beyond The Time
宇都宮隆と木根尚登がステージに戻ってきて、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のメインテーマとしてお馴染みの「Beyond The Time」を歌う。映像でも作品を意識したような描写があり、会場は大いに盛り上がった。
Kiss You
予想外の選曲に会場は湧く。間奏で、オリジナルシングルの時に入っていたボイスが流れるのも印象的だった。
Get Wild
TMNETWORKを代表する楽曲。ライブ終盤の盛り上がり部分での選曲に観客も合唱する。
You can Dance
イントロだけでは何の楽曲かわからなかったが、TMNETWORK初期を代表するダンスナンバー。この楽曲を聴き、合唱できたのは心地よかった。
CUBE
ライブ最後の楽曲は、珍しい「CUBE」の演奏だった。映像では「CUBE」を演奏する理由が説明されていたが、「[組曲]Major Turn-Round」と共に滅多に演奏されない楽曲なので、じっくりと聴いていた。
エンディング
「CUBE」の演奏が終わるとTMNETWORKの3人は手を振りながらステージを去った。そして、いつものように映像にはツアーに関わったスタッフのクレジットが表示され、インストルメンタルナンバーが演奏されてライブを締め括った。
約2時間のライブで、MCは一切なし。アンコールも一切なしというTMNETWORKらしいライブだった。
今回のツアーでは「TM NETWORK」名義ではなく、「TMNETWORK」とスペースのないユニット名での活動になっていた。「量子のもつれ」をテーマにした今回のライブは、新曲の演奏が多く、懐古主義に陥ることを防いでいたと思う。

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