シャフト(2019)

No Image 原題 SHAFT(2019)
レーベル WARNER BROS. HOME ENTERTAINMENT / Netfilx
制作年度 2019年
上演時間 112分
監督 ティム・ストーリー
出演 サミュエル・L・ジャクソン、ジェシー・T・アッシャー、リチャード・ラウンドトゥリー
画面 2.40:1/アナモルフィック
音声 DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語
字幕 日本語

あらすじ

 JJ・シャフトはFBIの情報分析官として働いていた。JJの昔からの友人カリムは、かつて薬物中毒で苦しんでいたが、更生をしてボランティアをしていた。しかし、カリムは遺体となって発見される。警察の検証により、薬物の過剰摂取による死亡と断定されたが、JJは信じられなかった。事件の真相を探るため、JJは生まれてすぐに引き離された父親であるジョン・シャフトを頼ることになる。探偵をしていたジョンは、堅物のJJと小言を言い合いながら、カリムの死亡の原因を探っていくうちに、巨大な麻薬密売にたどり着く。それは、ジョンがJJと引き裂かれるきっかけになった悪党との最接近であった。

感想

 1970年代にブラック・エクスプロイテーション映画として一斉を風靡した「黒いジャガー」の再々リメイク映画が、この「シャフト」です。Netflixが出資し、北米では一応劇場公開はされましたがヒットはせず、劇場公開後の2週間後にNetflixで全世界配信された映画になります。当然日本では劇場公開されていません。

 映画は父と子との関係ではありますが、一種のバディ・ムービーとしてジャンル分けされるかと思います。父、ジョン・シャフトを演じるのはサミュエル・L・ジャクソンで、2000年にリメイクされた「シャフト」と同様に私立探偵を演じています。2000年のジョン・シャフトは女性に関心のない男として描かれていましたが、今回の「シャフト」では、結構女好きな面を見せています。息子であるJJは逆に堅物で、気のあるサーシャに対してもなかなか告白できない気の弱い男として描かれています。

 正反対の性格を持つ親子が、次第にお互いを理解し合いながら事件の真相に向かって調査していくのがこの物語の骨子ですが、物語の出来はあまり良いとは言えないです。盛り上がりに欠ける嫌いはあり、JJとジョンの主役コンビの描き方も平板なところがあると思います。主役コンビが麻薬組織の立ち向かっていく、という展開ですが、結構入り組んだ構造になっていて、この明快さに欠けるところがあります。

 ただ、クライマックスで初代ジョン・シャフトを演じたリチャード・ラウンドトゥリーが、リメイク版「シャフト」と同様に今回も初代ジョン・シャフトでかつサミュエル・L・ジャクソン演じるシャフトの父という設定で登場するのは、面白いかなと思います。2000年のリメイク版「シャフト」では叔父の設定だった初代シャフトが、なぜか今回はJJの祖父になっているのは解せないですが、シャフト3世代がクライマックスで大暴れするのは、見ていて気持ちいいと言えます。

 物語はJJの成長物としても捉えることができます。堅物で単なる情報分析官だったJJが、次第に主体的に行動し、事件解決していくのが、物語のポイントかと思います。ただ、JJのインパクトはあまり大きくないので、どうしても父のジョンの方にフォーカスが合ってしまうところはあるかと思います。父と子の関係が今ひとつエモーショナルではなく、単なるバディ物になっている点は、この映画の弱点だと思います。

 映像はHD解像度ですが、ストリーミング配信にしては高い解像度と、多彩な色彩をしていると言えます。ニューヨークのハーレムが舞台になっていますが、ハーレムの雰囲気がよく現れた映像に仕上がっているかと思います。音響はDOLBY DIGITALですので、音の厚みは薄く、音量も抑えられていて、迫力に欠けるところがあります。しかし、サラウンドは要所要所で効果を発揮しており、銃撃シーンでは銃弾の着弾音など、サラウンドする様子が描き出されていると言えます。

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