ワンダーウーマン 1984(HD/Netflix)

No Image 原題 WONDER WOMAN 1984
レーベル WARNER BROS. HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2020年
上演時間 151分
監督 パティ・ジェンキンス
出演 ガル・ガドット、クリス・パイン、クリステン・ウィグ
画面 2.39:1&1.78:1(IMAXシーケンス)/SDR
音声 DOLBY DIGITAL PLUS 5.1ch 英語
字幕 日本語

あらすじ

 第一次世界大戦での戦いの後、密かに世界の平和を守ってきたダイアナは、1984年にはワシントンD.C.のスミソニアン博物館で、研究をしていた。ある日、宝石店に強盗が入り、宝石店が裏取引で手に入れた密売品を強奪するという事件が起こるが、ダイアナはワンダーウーマンになって犯人を取り押さえる。そして、密売品がスミソニアン博物館に運び込まれ、新しく博物館員になったバーバラに鑑定依頼が発生する。その場に立ち合わせたダイアナは、ある石を見つける。その石には「一つだけ願いをかけると願いが叶う」と記されていた。その石に願いをかけたダイアナは、第一次世界大戦の最中に死んだスティーヴが他人の体を借りて生き返るのを目撃する。バーバラもその石に願いをかけ、憧れているダイアナのように変身していく。そして、石油の取引で金儲けを目論んでいた実業家でブラック・ゴールド社の社長マックス・ロードはその石を自分の体に取り込んでしまい、自分の利益になるよう願いを次々にかけていく。そのため世界が混乱し、ダイアナはマックスの野望を食い止めようとするが、ダイアナがスティーヴを生き返らせた代償に、ダイアナの不死身の体に異変が起きていた。

レビュー

 パティ・ジェンキンス監督作で、ガル・ガドット主演作の「ワンダーウーマン」が大ヒットおよび高評価を得たのに気を良くしたスタジオ側が、その続編を企画、制作した作品が、この「ワンダーウーマン 1984」です。新型コロナウイルス感染拡大で映画館が閉館している状況で劇場公開はされたものの、製作費の200百万ドルに対して興行収入はわずか46.5百万ドルしか稼げず、またRotten Tomatoesの批評家評価も59%、観客評価で73%と低い評価を得ていて、実質失敗作とみなされています。

 映画の評価が低いのは、一つにはワンダーウーマンの活躍があまり見られないところにあるのではないかと思います。ワンダーウーマンが敵と戦えば観客も興奮をするのでしょうが、この映画ではワンダーウーマンに敵対する男は、マックス・ロードという石油会社の社長であり、彼は古代の遺物である石に自分の願い事をかけると願いが叶うということから、次々に自分の思い通りにしていきます。そのマックスに対して戦いを挑むというより、マックスの心を揺り動かして、事態を打開しようとするストーリーに興奮を覚えなかったのが原因だと思います。

 その古代の遺跡である石は人の願いを一つだけ叶えるところから、ダイアナも願いをかけ、前作で死んだスティーヴを生き返らせることに成功するのですが、その代償は大きく、ダイアナの無敵度が落ちてしまい、怪我を負ってしまうところが彼女のピンチを迎えることになります。そのピンチはマックスに対して願いをかけたのと同じように自分の願いを取り消すということで解消するわけですが、マックスの企みは世界中に混乱を巻き起こし、マックスが自分で願いを取り消さない限り世界は破滅に向かってしまうことになります。

 古代の石の調査をしていたスミソニアン博物館のバーバラは、イケてない女性ですが、彼女も石に願いをかけます。彼女の願いはダイアナのようになりたいというものでしたが、そのために次第に理性を失っていきます。最終的にダイアナとバーバラは戦いを起こすことになるのですが、その結末もやっぱり願いを取り消すことになっています。

 物語は意外と静かに展開し、ハラハラさせる場面があまりないように思います。起伏のない展開の映画であるために、観客の盛り上がりにかけるきらいのある作品に仕上がっています。そのため、ワンダーウーマンの活躍を期待していた向きには、残念な結果に終わっています。アマゾン族のテストで物語冒頭に幼いダイアナが活躍する場面はありますが、その後がテンション低めで進行するために、物足りないものを感じます。

 画質はHD画質であります。物語冒頭とラストはIMAXシーンが使われているようで、1.78:1のアスペクト比で収録されていて、それなりに迫力があります。ただ、その他の2.39:1のスコープサイズの映像はHDの解像度はあるものの、圧縮の弊害が結構現れていて、映像に乱れが多数見られます。色調は明確で、正しい色合いをしているように思います。音響は5.1chサラウンドで、これは映像に寄り添うサラウンド効果を発揮しています。

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