CAPTAIN AMERICA:CIVIL WAR(4K UHD Blu-ray UK)

CAPTAIN AMERICA:CIVIL WAR 4K UHD Blu-ray UKジャケット 邦題 シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
レーベル WALT DISNEY STUDIOS HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2016年
上演時間 148分
監督 アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
出演 クリス・エヴァンス、ロバート・ダウニー・Jr、スカーレット・ヨハンソン
画面 2.40:1/HDR10
音声 DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL PLUS 7.1ch ドイツ語、イタリア語、日本語、ラテンスペイン語、フランス語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch カナダフランス語
字幕 英語、ドイツ語、イタリア語、日本語、ノルウェイ語、ラテンスペイン語、スウェーデン語、フランス語、カナダフランス語

あらすじ

 キャプテン・アメリカ率いるアベンジャーズは、ラゴスで生物兵器を盗み出した悪党退治に乗り出していた。しかし、その戦いの最中、ワンダの超能力がワカンダの人々に犠牲を強いてしまう。それを受けて、国連軍はアベンジャーズに対して、ソコヴィア協定という協定を持ち出す。ニューヨーク、ワシントン、ソコヴィアでのアベンジャーズの活躍に対して、犠牲が大きすぎることから、国連が定めた時にしかアベンジャーズは出撃してはならない、というものだった。ソコヴィアで命を失った息子のことをその母から聞かされていたトニーは、ソコヴィア協定に賛同するが、スティーヴはそれに反対する。国連の総会がウィーンで開催され、ソコヴィア協定について効力を発揮させようとしていた。その総会の最中、テロが起こり、多くの犠牲が出てしまう。その中にはワカンダのティ・チャカ国王もいた。防犯カメラの映像から、テロの犯人はバッキーであることが判明するが、スティーヴはそれを信用せず、バッキーを救助すべく動き出す。父を失ったティ・チャラもブラック・パンサーとしてバッキーを追い続ける。そして、トニーもアイアンマンとして事態の解決に乗り出す。その頃、ソコヴィアに住んでいたジモという元軍人が、ヒドラのスーパー・ソルジャー計画を探し求めていた。ジモには何か企みがある様子だった。アベンジャーズはソコヴィア協定をめぐって組織が二分化し、味方同士で戦い出す。そして、スティーヴはバッキーとともにジモの後を追って、ロシアに行こうとする。

感想

 マーベル・シネマティック・ユニバースの第13作目に当たり、フェイズ3の最初の作品でもあり、「キャプテン・アメリカ」シリーズの最終作になった映画が、この「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」です。「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」に引き続きアンソニー&ジョー・ルッソが監督にあたり、興行収入は大ヒットを記録し、また映画評論家、観客ともに高い評価を得ている作品になっています。

 「キャプテン・アメリカ」シリーズの最終作ではありますが、アベンジャーズの面々がソーとハルクを除き登場することから、一部ファンから「アベンジャーズ2.5」と呼ばれているこの「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」は、まさに「シビル・ウォー」=「内紛」を示すとおり、アベンジャーズの内部崩壊を描いた緊迫感の持続する作品になっています。元々我が強いキャラクターが一堂に集結して共通の敵を倒すのがアベンジャーズなわけですが、この「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」では、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」でも登場したソコヴィアが崩壊したのを受け、アベンジャーズの活動に制約を課す「ソコヴィア協定」という協定が登場し、アベンジャーズの面々が賛成、反対の二つの意見に二分してしまうところに、話の面白さがあります。

 最終的にアベンジャーズの内部崩壊を完璧なものにしてしまうのは、ソコヴィアに住んでいたジモという元軍人で、彼はヒドラのスーパー・ソルジャー計画の痕跡をたどり、バッキーがかつて起こした事件を探り当て、それをアベンジャーズの内紛に使おうとする企みをしています。とはいうものの、ジモ自体はスーパーパワーなど何もなく、普通の(ヒーローに比べればですが)人間ですので、彼がラスボスかと言われると、ちょっと違うかなという印象を受けます。キャプテン・アメリカの最後の敵は、本来味方であったはずのアイアンマンであり、彼らに関係するある秘密が最後で明らかにされ、それがアベンジャーズの内部分裂を決定的にさせてしまいます。

 この作品では、これまで登場していなかったヒーローが何人か登場します。まず、国連のソコヴィア協定の会議で父を失ったワカンダというアフリカの小国のティ・チャラがブラック・パンサーとして、父を殺した犯人である(ように見せかけている)バッキーを執拗に追いかけるヒーローを演じていて、新鮮味を感じさせます。また、権利問題で登場できなかったスパイダーマンことピーター・パーカーもトニー・スタークのスカウトを受け、アベンジャーズの内紛に身を投じることになります。そして、フェイズ2の最終作だった「アントマン」もスティーヴのスカウトを受け、同じくアベンジャーズの内紛に身を投じることになります。この中で、ブラック・パンサーとスパイダーマンはこの映画の後、単独の作品が制作され、ヒットを記録しています。惜しむらくは、ブラック・パンサーことティ・チャラを演じたチャドウィック・ボーズマンが癌のためこの世を去っており、少なくともブラック・パンサーを演じることはなくなってしまったことです。

 2021年4月4日現在、動画配信サービス「Disney+」で、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」というキャプテン・アメリカの相棒であるサムとバッキーを主人公にしたドラマが配信されていますが、そのエピソードはこの「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」と「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、そして「アベンジャーズ/エンドゲーム」を受けての話になっているため、これらの作品を見ている方が話の展開に面白みが増すことは間違いないと言えるでしょう。

 おまけ映像の一つは、ワカンダで洗脳を解こうとするバッキーと、身を潜めているスティーヴ、それを受け入れるティ・チャラという展開が繰り広げられています。今後の作品でワカンダが重要な舞台になることから、このおまけ映像は布石になっていると思います。もう一つのおまけ映像は新しいデバイスを手に入れたピーター・パーカーがスパイダーマンとしてさらに活躍していく様を予感させる展開が繰り広げられています。

 映像は4K/HDR10での収録です。映画のマスターデータは2Kですので4K UHD Blu-rayの画質はアップスケールになるのですが、解像度は不満のないところまで仕上がっています。色彩も豊かに溢れていて、HDR10の効果がよく出ていると言えます。ただ、この作品はIMAX DIGITALのArri Alexaカメラで撮影されていて、一部シーンはIMAX DIGITALの1.90:1のアスペクト比で上映されているのですが、4K UHD Blu-rayはシネマスコープサイズの2.40:1で全編収録されているのは、少し残念と言えるかと思います。音響はDOLBY ATMOSで収録されていて、音響が自分を取り囲むかのような三次元サラウンドが堪能できます。

 なお、このイギリス版4K UHD Blu-rayの「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」は、日本語字幕、日本語吹き替え音声がついています。メニュー画面も日本語化されているので、視聴するのは非常に楽です。三作品が入ったボックスセットを購入したのですが、三作品とも日本語化されているようです。

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