佐野元春 & THE COYOTE BAND CLUB CIRCUIT TOUR「ソウルボーイへの伝言 2019」 大分T.O.P.S Bitts HALL

2019年11月30日

 ファンクラブのサイトで、2019年秋の佐野元春 & THE COYOTE BANDの全国ツアーの日程を見た時、「福岡がないじゃん」と思った。地方中心のツアーであり、九州では熊本と大分のみの開催だった。ファンクラブ先行チケット予約でどちらかを選ぶという時、新幹線で遠征時間の短い熊本を予約していた。しかし、熊本のライブはプロモーターの手違いにより公演そのものが中止になってしまった。それでチケット確保ができなくなった。9月にプレイガイドでチケットの一般発売が開始された。プレイガイドのチケットの売れ行きを見ていると、大分の公演は結構ゆとりがあったのでチケットの確保ができた。最終的には大分の公演は完売したが、しばらく予約できる状態だった。600人のキャパが埋まったことになる。

 チケットの予約とともにホテルを予約し、10月末にJRの特急券を確保した。大分公演はツアー最終日の予定だったが、ツアー初日の神奈川のクラブチッタ川崎の公演が台風19号の影響を受け延期してしまい、ツアーファイナルに移動してしまった。それで、ツアーファイナルとしての楽しみが少しなくなった。ツアーファイナルは大抵ライブのスタッフも紹介するからである。

 11月30日の昼前に自宅を出た。博多からは「ソニック 27号」で大分へと移動している。大分に行くのは、九州に引っ越ししてからは初である。昔仕事で大分に来たことがある。

 15時半に大分駅に着き、しばらくドーナツ店で休憩した後、16時半に会場である大分T.O.P.S Bitts HALLのある西大分駅に移動した。大分T.O.P.S Bitts HALLというライブハウスは埠頭の先端にあり、眺めのいい場所だった。まず最初にグッズを購入し、それから入場の整列に並んだ。整理番号が400番台だったので入場は遅く、荷物を預けていたら後方の場所しか立ち位置がなかった。なんとか元春だけは見られそうだったが、他のメンバーは見られそうになかった。

 18時を少し過ぎたところで、ライブはスタートした。Facebookのファンの書き込みからライブ本編の予想はしていたのだが、一曲目には驚いた。

本編

  1. ヤァ! ソウルボーイ
  2. 境界線
  3. 君が気高い孤独なら
  4. ポーラスタア
  5. 私の太陽
  6. 紅い月
  7. いつかの君
  8. La Vita é Bella
  9. 愛が分母
  10. 新曲(タイトル未定)
  11. 新しい雨
  12. 純恋(すみれ)
  13. 禅ビート
  14. 優しい闇

 一曲はなんと「ヤァ! ソウルボーイ」だった。Facebookでライブ本編はTHE COYOTE BANDとのコラボの曲と聞いていたので、これには驚きである。「ヤァ!ソウルボーイ」の演奏後、最初のMCが入った。「9年ぶりの大分です。」という話をしていた。

 その後、THE COYOTE BANDとのコラボ曲が続く。「4枚のTHE COYOTE BANDとのアルバムを出しています。」というMCもあり、「アルバム「Zooey」からの曲で人生は素晴らしい、La Vita é Bella。」と話をして、「La Vita é Bella」を歌った。

 このライブでは新曲は2曲披露された。「THE COYOTE BANDと2020年に新しいアルバムを出す予定でレコーディング中で、その中から一曲歌う。でもその前に新しい曲をリリースした。ライブハウスでは後ろの人が僕を見にくいのではないかと思う。前に背の高い人がいたら、後ろを振り返って背の低い人を抱え上げて欲しい。それが「愛が分母」。」と無理やり感満載のMCを繰り広げ、「愛が分母」を歌った。

 「愛が分母」のダウンロード版はホーンセクションが入っていたが、ライブでは渡辺シュンスケがその部分をキーボードで対応していた。新曲は「タイトル未定」だそうだが、ポップな曲で、親しみ持てる曲であった。

 「男性は歳を取って、黒髪からグレー、白髪、そして何もない人も。人はそれを成熟という。」というMCには苦笑せざるを得なかった。そして「古いファンも新しいファンも楽しめる曲を」というMCから「新しい雨」を歌った。そして、「男性ファンに捧げる」というMCから「純恋(すみれ)」へと続いた。

 ライブ本編も終盤に入り、「禅ビート」と「優しい闇」を続けて歌い、ライブ本編は終了。ここまでで大体1時間10分程度。濃密な時間を過ごした。ギターの深沼元昭と、藤田顕、ベースの高桑圭は時々お立ち台に立ち、後方のファンにも姿が見えるよう配慮を示していて、これはいいサービスだなと思った。

アンコール1

  1. ガラスのジェネレーション
  2. スターダスト・キッズ
  3. インディビジュアリスト

 アンコール一曲目は、「39年前に作りました。古いファンは知っている人もいるかもしれない。新しいファンは年数が合わないね。知っている人いたら一緒に歌おう。」と「ガラスのジェネレーション」を元春を含めたギター3人がアコースティックギターで歌う。これは意外な選曲だった。続けて、懐かしい曲を連発。「スターダスト・キッズ」も意外だったが、「インディビジュアリスト」の選曲は、僕的には1番の収穫である。バンドメンバーは、ギターが深沼元昭と、藤田顕、ベースの高桑圭、パーカッションはスパム、ドラムが小松シゲル、キーボードが渡辺シュンスケという布陣だった。

アンコール2

  1. 約束の橋
  2. メドレー
  3. 彼女はデリケート

 2回目のアンコールに答えた佐野元春は、「古いファンと新しいファンを繋げる曲です」と言って、「約束の橋」を歌い、そのままメドレーに。メドレーでは「I love You,You love Me」とコール&レスポンスを繰り広げるのだが、「古いファンは知っているけれど、新しいファンは知らないから、ここで練習しよう。」と言って練習タイムも入った。実際、ポクの近くの人はこの恒例のコール&レスポンスを知らないようだった。メドレーの後、ライブは終わったかと思ったが、ファンの声援が大きくて、異例の追加演奏が入った。「他の会場の人には内緒だよ」と話をして「彼女はデリケート」を歌い、喝采を受けていた。「彼女はデリケート」の後、「来年デビュー40周年を迎えます。また大分、いやこの近くでライブをやるので、来てくれると嬉しいです。」と話をして、2時間近いライブが終了した。

 ライブ終了後、大分駅に帰ろうとしたが、さすが地方のJR。西大分駅から大分駅に向かう普通電車が1時間に2-3本しか来ず、駅で20分も待たされた。それも含めてのライブ体験だったと思っている。

「ソウルボーイへの伝言 2019」への道

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