ALMOST FAMOUS/あの頃ペニーレインと/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

ALMOST FAMOUS

ALMOST FAMOUS DVDジャケット 邦題 あの頃ペニーレインと
レーベル DREAMWORKS HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2000年
上演時間 123分
監督 キャメロン・クロウ
出演 ビリー・クラダップ、フランシス・マクドーマンド、ケイト・ハドソン
画面 1.85:1/アナモルフィック
音声 DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語 / DOLBY DIGITAL 2.0 英語
DTS 5.1ch 英語
字幕 英語

あらすじ

1973年のサン・ディエゴ。少年であるウィリアムは、ロック評論家のレスター・バングスと知り合い、ローリング・ストーン誌の原稿を書くことになる。ウィリアムは、ふとした偶然から、スティル・ウォーターというバンドと出会い、そのツアーに同行して、原稿を書くことにする。母の心配をよそに、ツアーに同行したウィリアムは、バンドのファンであるペニー・レインと知り合い、その行動に驚かされてしまうことになる。ツアーを通じて、ウィリアムは、バンドの実態を知っていくことになる。

レビュー

監督・脚本を担当したキャメロン・クロウの自伝的ストーリーを基に作られたのが、この「あの頃ペニーレイン」です。この作品は、ゴールデン・グローブ賞の最優秀助演女優賞をケイト・ハドソンが受賞をしています。

この作品は、15歳の少年である、ウィリアムの青春ドラマとして描かれています。実際の年齢より大人びて見えるウィリアムは、母の庇護を受けながら、その束縛から逃れようと、あがいているところが、このドラマの核となっています。

物語冒頭では、ウィリアムの姉が、母の束縛から逃れ、サンフランシスコに旅立ってしまうシーンが描かれていました。姉が残したロックの LP レコードを聞き、ウィリアムは、成長していくわけですが、ふとしたことから、ロック評論家のレスター・バングスと出会い、ローリング・ストーン誌の記事を書くことになることから、彼は、ロックの裏の側面に足を踏み入れていくことになります。

知り合ったロックバンド、スティル・ウォーターの記事を書こうと決めたウィリアムは、その取り巻きの一人である、ペニー・レインと交流を持ち始め、ツアーに参加することになります。しかし、母の束縛は強く、ツアーのあちらこちらで母はウィリアムに電話をかけることになります。

一方で、母の束縛から逃れ始めたウィリアムは、ペニー・レインと関係を深くしますが、バンドのギタリストであるラッセルの行動に振り回されることになります。ラッセルは、インタビューに応じず、ペニー・レインと関係を持ってしまいます。ここに、ラッセルと、ウィリアム、ペニー・レインとの間に三角関係が成り立ってしまうことになります。

バンドのツアーに参加したウィリアムは、バンドの維持に苦労するメンバーの姿を見て、その真実を記事にしますが、ペニー・レインに淡い恋を抱いていたウィリアムは、ラッセルとの関係を持とうとするペニー・レインに忠告をしてしまいます。ペニー・レインは、ラッセルの彼女を見て、関係が終わったと、薬物に走ってしまいますが、ウィリアムによって一命を取り留めます。このシーンは、ウィリアムが成長した証として描かれていますが、その後の飛行機のシーンで、それはさらに強化されます。

物語ラストでは、空港で出会った姉と共に家に帰るウィリアムの姿が描かれますが、疲れ果てた彼は、家に着くと、自室にこもってしまいます。母の束縛から逃れたウィリアムは、家に帰ることで、その成長を一旦休めて、次のステップに踏み込もうとしているのだと思います。その証拠に、一度は没になった原稿が、採用されるシーンなどがラストに挿入されています。

 画質は、安定した画質で、少し暖かみのある色調で描かれています。文句のつけようのない映像を提供していると思います。音響は、DTS 5.1ch を 2ch ステレオで観ましたが、ステージシーンなどでは、包み込まれるようなサウンドフィールドを提供してくれています。

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