THE DARK KNIGHT RISES(Blu-ray)/ダークナイト ライジング/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

THE DARK KNIGHT RISES(Blu-ray)

THE DARK KNIGHT RISES Blu-rayジャケット 邦題 ダークナイト ライジング
レーベル WARNER HOME VIDEO
制作年度 2012年
上演時間 164分
監督 クリストファー・ノーラン
出演 クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン
画面 2.40:1/1.78:1(IMAXシーケンス)
音声 dts-HD MA 5.1ch 英語
DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語、ポルトガル語
字幕 英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語

あらすじ

  ゴッサム・シティはハーヴィー・デントの死後8年の間に、デント法の成立により犯罪が激減していた。バットマンもハーヴィー・デント殺害の容疑者として追われる立場だったが、活動を取りやめ姿を消していた。しかし、ベインという犯罪者がゴッサムに現れ、街に恐怖を巻き起こす。ブルース・ウェインは再びバットマンとしてベインに立ち向かうのだが、ベインの力は強大で、バットマンは敗北してしまう。誰も助からないという穴に落とし込められたブルースは、そこからの脱出を試みるのだが、その間にゴッサムではベインの犯罪活動により、警官が地下に閉じ込められ、犯罪者が我が物顔で徘徊する恐怖の街と化していた。

レビュー

 監督であるクリストファー・ノーランが三度バットマンの世界に挑戦した作品がこの「ダークナイト ライジング」です。さすがに前作「ダークナイト」には興行収入では及びませんでしたが、それでも北米だけで4億ドル以上の興行収入を稼ぎだしています。

 今作は前作「ダークナイト」で提示されたヒーローとは何なのか、というテーマから、ヒーローの復活というテーマをモチーフにして物語が描かれるのが特徴です。ヒーローの復活と言ってもバットマンのことでもあり、キャットのことでもあり、また今作から登場する若き警察官ブレイクのことでもあります。新たなキャラが様々な活躍をして、ヒーローの復活を描いているところに物語のポイントがあるかと思います。

 バットマンは前作から8年間活動を停止していますが、ベインの行動に応じて再びバットマンとして活動を開始します。これが最初の復活であります。しかし、この復活はまだ本来のヒーローの復活という訳ではありません。相変わらず警察には追われる身としての立場でありますので、ヒーローというより悪のイメージを持ってしまったままと言わざるを得ません。

 そのバットマンが本来の意味で復活するのは、奈落の底に落とされ、そこでベインに痛めつけられた体を治し、奈落の底から脱出をするあたりからです。この頃になると、ベインのゴッサム破滅計画が本格的に稼働し、街が無法地帯になってしまっているために、地上にわずかに生き残っている警察が細々とベインの目をかわし、何とか反撃を試みている頃でもあります。そうした中でのバットマンの復活は、人々に勇気を与えるものになると思います。

 また、バットマンに敵対したり、味方したりするキャットもある意味ヒーローとしてみてもいいのではないでしょうか。バットマンの本体であるブルース・ウェインと、キャットの本体であるセリーナ・カイルは、反発しあったり、信頼しあったりしながら、結果的にはバットマンになくてはならない相棒のような存在として描かれています。変わり気の多いキャットですが、その魅力はなかなかなものだと思います。

 もう一人、物語を引っ張っていっているのは新キャラであるブレイク巡査であります。ゴードン市警本部長が怪我であまり動きの取れない中、彼の存在は大きいものになっています。彼はまた孤児院の出身で、孤児院がウェイン財団からの出資で運営されていることから、ブルースに対してある種の感情が存在しています。そして、正義感が強く、ベインのゴッサム破滅計画の中でも他の残ったわずかな警官とともに、反撃を試みるという役回りで、彼もヒーローの一人として上げてもいいのではないかと思います。

 残念なのが、ブルースのバットマンの活動を憂いているアルフレッドが、ブルースの元を離れてしまうことで、彼の助けに全然なっていないところが残念ではあります。脇役キャラとして、アルフレッドの存在は結構大きいと思いますので、本来ブルースに幸せな生活を送ってほしいと願う彼が、ブルースから離れてしまうのは、違和感を感じざるを得ません。

 今回の敵であるベインは、第1作目の敵である「影の軍団」ラズ・アール・グルのメンバーの一人という設定になっていますので、第1作目を見ていないと、ちょっと話の筋が分かりづらいかなと思います。ベイン自体は顔にマスクをしてこのマスクが体の痛みを感じさせない薬を吸入しているという設定ですので、異常に強いという特徴があります。バットマンの背骨を折るという荒技をとったのはこのベインだけですので、強敵だと思います。その最後が意外な倒され方だったので、あれっと思ってはしまいましたが。

 また、ウェイン・エンタープライズのCEOであるミランダの存在はただの脇役キャラのようでいて、実は大きな存在に最後なるので、ちょっと驚きです。こっちの方が始末に負えない悪役だと思いますので、キャラとして際立っているかと思います。

 画質は大変きれいです。前作に比べ、大幅に増えたIMAXシーケンスの映像は、鮮明そのもので、すばらしい色乗りと、解像度、ワイドテレビ全面を覆う画像と魅力に溢れています。その代わりに通常のシネスコサイズの映像は今ひとつに感じられてしまうのが、残念ではあります。音響はdts-HD MA 5.1chということですが、ものすごいサラウンドフィールドで、映画の迫力を存分に伝えています。重低音から高音まですばらしいワイドレンジで、映像の鮮明さと相まって、効果的な演出をしています。

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