石垣島・与那国島旅行記2023年2日目|与那国島をレンタサイクルで一周観光

石垣島・与那国島旅行記2023年2日目|与那国島をレンタサイクルで一周観光

2023年4月30日

ホテルエメラルドアイル石垣島について

朝は、6:50に朝食をとった。僕が今回石垣島に滞在するホテルエメラルドアイル石垣島は、早期の予約で「おむすび朝食」が無料でついてくるのである。「おむすび朝食」なので、おにぎりとアーサー汁、お新香、ドリンク各種程度しかないが、おにぎりが炊き立てのご飯を中の具をお客が選んでその場で握る提供方式なので、結構満足度は高い。ホテルエメラルドアイルホテル石垣島は、宿泊料に比較して、少し室内のアメニティが劣る気もするが、まあ寝るのに不満はない。ドリンクも2階のフロント側に無料ドリンク提供の場があり、室内に持ち込めるので、そこそこかなと思った。何より、バスターミナルや石垣離島桟橋から歩いて数分で着けるロケーションは捨て難いと思った。

石垣空港から与那国空港へ

今日は、いよいよ日本の最西端の島、与那国島に赴く日である。与那国島には石垣島から琉球エアコミューターの飛行機で飛ぶか、石垣島の港からフェリーで行くかであるが、フェリーは毎日就航しているわけではないし、片道4時間もかかるので、短期旅行には不向きである。なので、琉球エアコミューターで与那国島に飛ぶしかない。石垣空港-与那国空港は1日3便就航している。その第1便で与那国島に渡ることにしていた。チケットは、日本航空のサイトで予約できる。

琉球エアコミューターの便は、10:05ではあるが、ホテルで時間調整しているのも暇だなと思い、7:45にホテルをチェックアウトした。で、ホテルを出ると、なんと大雨。天気予報でもあまり芳しくない予報が出ていたが、ここまで降るとは思っても見なかった。どうしようと思ったが、沖縄の雨はそんなに長く降り続かないだろうと思い、ホテルの出口で少し待った。数分後に降りが弱くなってきたので、東運輸のバスターミナルまで雨降る中移動した。雨は弱くなっていたので、そんなに濡れずにバスターミナルまで移動できたが、先が思いやられた。

バスターミナルを8:00ちょうど発の便に乗って、石垣空港まで移動した。朝というのもあるし、バスで旅行する人が多くないのもあるだろうが、バスは空いていた。石垣空港に到着したが、こちらも空いていた。石垣空港にはカード会社のラウンジはなかったが、スターバックスがあるので、スターバックスラテを頼んで、一服入れていた。

9:20に手荷物検査場を通過。ガラガラだったが、ベテラン検査員が新たに配属された検査員に指導していたためか、少し待たされた。琉球エアコミューターは日本航空のサービスを利用しているので、あらかじめiPhoneのWalletに搭乗券を発行しておけば、空港で搭乗券を発券しなくても即手荷物検査場を通過できるのは楽である。待合室に着いたが、客はまばら。

10:05発の琉球エアコミューターは、9:47には搭乗を開始して、10:01には出発してしまった。小型機なので、空港ターミナルからは歩いての搭乗。乗客は座席の半分ぐらいしか埋まっておらず、空いているなと思った。飛行時間も30分程度なので、お茶のサービスもなく、あまり高くない高度を飛行し、あっという間に与那国空港に到着した。

与那国空港に着陸した琉球エアコミューター
与那国空港

Villa エデンの幸 旅物語にチェックイン

与那国空港ターミナルでは、今晩宿泊予定の民宿、「Villa エデンの幸 旅物語」のスタッフが待ち構えていた。どうも僕一人だけピックアップのようで、スタッフに声をかけるとすぐにバンに案内してくれた。バンで走ること数分で、久部良の「Villa エデンの幸 旅物語」に到着。チェックインの手続きをとり、1泊2日、朝食付きの代金を支払った。ここは、ネット予約ができない民宿なので、電話で予約するしかないのである。だから、宿泊料も当日払い。幸い、泊まる部屋は空いていたので、すぐに部屋に案内されて、荷物を置くことができた。残念なことに、与那国島の天気はあまり良くなく、少し霧雨が降っていたが、観光には支障ないだろうとは思った。

僕が泊まったVilla エデンの幸 旅物語

前竹工業で電動自転車をレンタルする

与那国島内を観光するのに、移動手段をどうしようというのが、旅行前からあった。与那国町観光協会のwebページには、レンタカーやレンタバイクの貸し出しできる店が何軒か紹介されていた。ただ、僕は2019年に交通事故を起こして以来、原付バイクにすら乗らなくなったため、移動手段としてはレンタルサイクルしか手段がなくなっていた。幸い、前竹工業というレンタルサイクルの店は、民宿までレンタサイクルを持ってきてくれるし、レンタサイクルも電動アシスト付きなので、足腰の疲労は少ないだろうと思ったので、旅行前に予約していた。民宿「Villa エデンの幸 旅物語」に11:30に配送してくれるというので、民宿の前で待っていた。ほぼ定刻に配送してくれたのだが、前竹工業の人、電動アシスト付きレンタサイクルのバッテリーをつけるのを忘れていたため、電池を取りに店に戻ってしまったので、結局11:45に受け取りになった。電動アシスト付きレンタサイクルを手に入れたので、観光に出かけた。

日本最西端の地、西崎(いりざき)に到達

まず、最初に向かったのは、日本の最西端の地である西崎を見物することだった。民宿「Villa エデンの幸 旅物語」からは10分もかからない近さである。天気はどんどん悪化していって、強風に小雨が混じる様相を呈してきたが、それでも西崎灯台や日本最西端之地碑があり、本当に日本の最も西に来たんだという実感を湧かせてくれた。111km離れたところには台湾があるので、台湾に行った方が近いのではないかと思うが、日本の外れに来るというのが僕の中でポイントになっていたので、感無量であった。台湾はもちろん見えることはなかった。台湾が見える日は結構限定的であり、いつでも見えるわけでもない。

日本最西端の地
西崎の灯台と展望台

昼食は「大朝商店」で売っていたおにぎりと天ぷらで済ます

昼食をどうしようか、考えていなかった。久部良に食堂ぐらいあるだろうと思っていたのだが、訪れた日が日曜だったこともあってか、2-3ある食堂はどこも定休日か臨時休業していた。それで、売店である「大朝商店」に行き、弁当として売っていたおにぎりと天ぷら、さんぴん茶を買って、ナーマ浜のベンチで屋外ランチを済ませた。しかし、食べている途中から風雨が強くなってきて、昼食を取るのが一苦労だった。それでも昼食は食べ終わり、一息入れられた。

与那国島に着いた日の昼食はおにぎりと天ぷらだった

久部良から反時計回りで比川、東崎(あがりざき)、祖納と電動アシスト付きレンタサイクルで観光する

昼食後、久部良から反時計回りで比川、東崎、祖納と電動アシスト付きレンタサイクルで観光に出かけることにした。反時計回りで回ることにしたのは、前竹工業の人のアドバイスによる。久部良から東崎に行くのに、結構登り坂道が続くので、先に疲れるコースを走った方が後々体に楽だというのである。それと、売店でペットボトルのドリンクを買っておいたほうがいいとも言われた。観光名所の間には売店がないので、水分補給ができないから、ということだった。そのアドバイスに従って、「大朝商店」でさんぴん茶を余分に買っておいたので、準備は万端だった。

まずは久部良から南牧場線という道路を走ってみた。この頃は、風は強いものの、雨はそんなに強くはなかった。南牧場線に入るには、テキサスゲートという与那国馬が牧場から出て行かないようにする一種の柵を通る必要がある。ここは、レンタサイクルを降りて押して歩いて越える必要がある。かなり深い溝があるので、レンタサイクルだと怪我するからである。天気が悪いから何もないかと思ったが、走って行くと与那国馬を方方で見掛けられ、興奮してしまった。道路は与那国馬の糞で一杯である。

風雨の中、草を喰む与那国馬

しばらく走ると、比川集落に着いた。ここの名所はTVドラマ「Dr.コトー診療所」のセット跡である。入場料で300円かかるのと、そもそもこのドラマ自体を見たこともないから思い入れもないし、聖地巡礼するわけでもないから、とりあえず入場料がかからない外観の部分だけ見て、その場を後にした。

「Dr.コトー診療所」のセット跡(ドラマは見たことない、内部は有料で見学可能)

この辺りからトイレに行きたくなってきた。しかし、休憩できる店はないし、公衆トイレもない。トイレを我慢しながら、「立神岩」までレンタサイクルを走らせた。しかし、ここの道路が起伏が激しく、上り坂が続くのである。電動アシスト付きレンタサイクルなので、足にかかる負荷は軽減されていたが、結構体力は使った。そして、この辺りから風雨が強くなってきて、メガネは水滴で濡れて視界が悪くなるし、写真と動画撮影のためにシャツの胸ポケットに入れていたiPhone 14 Proも濡れ、Apple Watch Ultraもびしょびしょになってきた。なんか、iPhone 14 ProとApple Watch Ultraの風雨耐久テストをやっている気分だった。

なんとか苦労しながら、「立神岩」を望める展望台に到着した。ここには公衆トイレがあったので、ようやく我慢していたトイレを済ませることができ、一安心した。「立神岩」は垂直に切り立った奇岩である。その独特な様相に、興奮を覚えた。天気が悪いので、写真写りはよくはないが、写真と動画を撮影していた。風雨が強く、展望台で休憩できる状況でもなかったので、休憩入れずに次に進んだ。

展望台から立神岩を望む

次は、「軍艦岩」を見学した。この奇岩はまるで軍艦のような風貌をしていることから、その名がついている。これも素晴らしい景色であり、ここも写真と動画撮影をしていた。当然風雨は強く、ここも休憩はできなかったので、次に進んだ。

展望台から軍艦岩を望む

久部良を出発して2時間後、ようやく東崎まで到着した。与那国島の東の果てであり、牧草地と灯台の草原になっている。しかし、本来ならばいるはずの与那国馬は見かけなかった。草原には与那国馬の糞は大量に落ちているのだが、与那国馬は灯台のところに3頭いるだけだった。それでも、大草原を見ていると、「ようやく半分サイクリングしたな」とは思った。久部良から2時間かけて東崎までサイクリングしたが、風雨が強いのか、観光客はどこも観光名所でも皆無だった。せいぜい南牧場線でレンタカーを借りた観光客らしい人から「Dr.コトー診療所セット跡はどこでしょうか?」と聞かれたぐらい。それぐらい誰もいなかった。

東崎の草原と灯台(与那国馬もいる)

東崎から祖納へ今度は移動する。こちらはどちらかと言うと道路が下り坂が多いので、だいぶ楽にサイクリングできた。祖納に入り、ようやく「手作りパン&カフェ パネス」というパン屋を見かけ、休憩を取ることにした。ここは、パン屋ではあるがコーヒーもケーキも食べられる。それで、コーヒーとシフォンを頼み、風雨で疲れた体を少し休めた。ここも、客はほとんどいなかった。この時点で16:00。

「手作りパン&カフェ パネス」で休憩をとった後、再び電動アシスト付きレンタサイクルを漕ぎ出す。祖納集落に「ナンタ浜」という海岸があったので、そこを見て回る。泳ぐことは危険なので出来ないそうであるが、のんびり海を見るにはいいのではないかと思う。

祖納集落のナンタ浜

続いて、祖内の近くに「ティンダバナ」という岩石があり、祖納集落と海を一望できるとのことで、行ってみた。ここからの眺めは良かった。ただ、高台にあるので、上り坂を登らないといけないし、岩石のところは足場の悪いところを歩くので、結構きつかった。

ティンダバナの行き止まり部分
ティンダバナから祖納集落を望む

そして、そこからはずっと道路を走っていて、どちらかと言うと下り坂なので結構楽にサイクリングできた。久部良に戻ってきて、最後の観光地である「久部良バリ」を見学した。ここは、琉球王朝が薩摩藩に年貢を納めている時期に、人減らしの目的で、妊娠している女性を岩の割れ目のところを飛ばせて、飛べた女性だけ生き延びることができたという悲劇の地である。ほとんどの妊婦は飛びきれずに命を落としたり、流産せざるを得なかったという。

重い歴史を持つ久部良バリ

「久部良バリ」を見て、ようやく「Villa エデンの幸 旅物語」に戻ってきた。時間は17:15。与那国島の観光名所を回って一周するのに4時間以上かかっている。レンタカーならばそこまでかからないだろうが、天気が良ければレンタバイクやレンタサイクルは候補に入れてもいいのではないかと思う。残念なことに今回の観光は風雨に祟られてしまったが。「Villa エデンの幸 旅物語」に戻って部屋に入り、風雨で濡れたシャツと靴下を取り替え、電動アシスト付きレンタサイクルのバッテリーを充電し、iPhone 14 Proを清掃し、しばらく休憩した。

風雨の中をレンタサイクルで与那国島島内一周観光した動画

居酒屋「島料理 海響(いすん)」で与那国名産の食事を堪能する

17:55に事前に電話予約をしていた居酒屋「島料理 海響」に行った。「Villa エデンの幸 旅物語」から歩いて5分である。ここは人気の居酒屋らしく、電話予約しないと入店できないらしい。実際、店内にも「食事にあぶれている人が多いので、1グループ2時間以内の食事でお願いします」という張り紙がしてあった。せっかく与那国島に来たのだから、美味しい島料理を食べたかった。それでメニューを見て、オリオンビール中ジョッキ、近海魚のマース煮、ヘチマの味噌炒め、泡盛のどなん(グラス)、らっきょ 塩漬け、長命草焼きそば 塩あじを頼んだ。午後の観光で疲れた体には、オリオンビールも近海魚のマース煮も、糸瓜の味噌炒めも美味しかった。ビール一杯では足りないなと思ったが、せっかくなので島酒である泡盛、「どなん」の水割りも頼んでみた。これも美味しかった。締めに長命草焼きそば 塩あじを頼み、1時間店に滞在して、夕食を堪能した。

居酒屋「島料理 海響」
近海魚のマース煮(半身だけだが、量はある)
泡盛「どなん」の水割り

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