マーベルズ(4K UHD/IMAX ENHANCED/Disney+)|Apple TVで観た映画のレビュー

マーベルズ(4K UHD/IMAX ENHANCED/Disney+)|Apple TVで観た映画のレビュー

配信仕様

No Image 原題 THE MARVELS
レーベル MARVEL STUDIOS
制作年度 2023年
上映時間 105分
監督 ニア・ダコスタ
出演 ブリー・ラーソン、テヨナ・パリス、イマン・ヴェラーニ
画面 1.90:1(IMAXシーケンス)&2.39:1/DOLBY VISION
音声 DOLBY ATMOS 英語
字幕 日本語

あらすじ

クリー人のダー・ベンは、バングルを探していた。ダー・ベンはバングルの力を使って、祖国を救助するために、他の惑星から様々なものを略奪しようとしていた。

その頃、キャプテン・マーベルとモニカ・ランボー、カマラ・カーンの間で空間移動が発生してしまう。彼女たちが自分のパワーを使うと、立場が入れ替わってしまうのである。

キャプテン・マーベルがクリー人たちと戦っている時に立場の入れ替わりが起こり、モニカ・ランボーやカマラ・カーンも戦いに巻き込まれる。カマラ・カーンは高校生だったので、戦いに家族を巻き込む羽目になる。

カマラ・カーンもバングルを身につけていて、それが彼女のパワーの源であったのだが、ダー・ベンが探しているバングルそのものであった。バングルは2つがセットになって初めてダー・ベンの野望を達せられるパワーを発揮するのだった。

ダー・ベンはスクラル人の移住星から空気を奪い取ろうとして、キャプテン・マーベルたちと戦うことになるが、キャプテン・マーベルたちの奮戦虚しく移住星は崩壊する。

最初は息の合わなかったキャプテン・マーベルとモニカ・ランボー、カマラ・カーンだったが、次第にお互いのことを理解し合い、協力してダー・ベンの野望を食い止めるようになってくる。

ダー・ベンの故郷である惑星ハラは環境汚染が進んでいてそれを解決しようとしていたのであるが、その元凶を作ったのはキャプテン・マーベルだった。そのため、彼女たちは惑星ハラを元に戻すように取り組んでいく。しかし、ダー・ベンは次々に他の惑星から環境を奪い取り、ついに地球の太陽エネルギーをも手に入れようとしていた。

レビュー

マーベル・シネマティック・ユニバース・フェイズ5の一作にあたり、「キャプテン・マーベル」の続編に当たるのが、この「マーベルズ」です。この映画は劇場公開前から期待値が上がらず、Rotten Tomatoesの批評家評価は62%と低迷し、全世界の興行収入も制作費の220百万ドルを下回る206百万ドルしか稼げず、マーベル・シネマティック・ユニバースの一連の作品中最低の興行収入しか上げられなかったことで、ニュースになった作品であります。

ただ、Rotten Tomatoesの観客評価は82%と高い評価を得ています。これは、この作品の成り立ちからマーベル・シネマティック・ユニバースの世界観をよく知っている観客が高評価をつけているものと思います。実際、Disney+のテレビドラマ版を見ている僕も、それなりに楽しめた作品であります。

この映画が興行的に失敗した大きな原因は、前述のようにDisney+で配信されたドラマ「ワンダヴィジョン」と「ミズ・マーベル」のエピソードと密接に関係していて、2つのドラマを見ていないとこの作品の経緯がよく理解できない、という構造的欠陥を抱えていることにあります。「キャプテン・マーベル」の続編でありながら、ヒーローが3人になり、キャプテン・マーベル単独で活躍するわけではないこの映画は、正確には「キャプテン・マーベル」の続編とは言いづらいところがあります。

特に物語の中心に位置するミズ・マーベルことカマラ・カーンとその家族が物語に密接に絡んでくる様は、ドラマ版「ミズ・マーベル」を視聴している人にとっては面白い展開なのですが、見ていない人にとってはなんだかわからない展開になっていて、映画としては不完全としか言いようがない出来になっています。

「ミズ・マーベル」をベースにした展開なので、この作品はある意味単独で戦ってきたキャプテン・マーベルが擬似家族を形成する話にもなっていて、それがカマラ・カーンとその家族、モニカ・ランボーとキャプテン・マーベルの絆と共に一作目とは趣の異なる展開になっています。それを受け入れるか、受け入れられないかが、この映画の評価の分かれ目です。

そして、この映画はシリアスな一作目と違ってかなりコメディ調の展開です。カマラ・カーンとその家族の描き方はギャグの域に達していますし、一作目でも大活躍したフラーケンのグースとその仲間たちがクライマックスで発揮する予想外のパワーがかなり面白いです。クライマックスのグースの仲間たちが画面狭しと登場する様は、猫好きにはたまらないものになっています。

この作品が失敗した原因は俳優組合のストライキによる宣伝不足というのもありますが、基本的に一作目と趣を変えすぎた弊害が大きかったです。それを僕のように受け入れる人もいますが、受け入れられない人が多かったのは事実として受け入れざるを得ません。ラストで次に繋がる演出が2つありますが、それが実現するのかは不明です。

映像は4K/DOLBY VISION/IMAX ENHANCEDで配信されています。映像は劇場マスターが2Kですので、アップスケール4Kでの配信になります。映像自体は割と精細感ある描写に思えます。また、DOLBY VISIONによる色彩管理は抜群で、鮮やかな色調を堪能できます。IMAX ENHANCED仕様ですので、映像は1.90:1と2.39:1を行き来します。1.90:1の画面から得られる没入感は素晴らしいものがあります。

音響はDOLBY ATMOSで配信されています。オーバーヘッドを含む全方位でサラウンドが鳴り響き、音に包み込まれる感覚は映像に完全に同期しています。物体の移動感も視聴者にわかりやすい定位をしますし、臨場感はなかなかなものです。

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