30年の時を超えて響き合うロックとスカ|YOKOSUKA Re:EM CLUB|よこすか芸術劇場

30年の時を超えて響き合うロックとスカ|YOKOSUKA Re:EM CLUB|よこすか芸術劇場

2026年10月18日@よこすか芸術劇場

はじめに

佐野元春 & THE COYOTE BANDと東京スカパラダイスオーケストラが共演するライブイベント「YOKOSUKA Re:EM CLUB」の開催を知ったのは、8月だったと思う。

会場はよこすか芸術劇場で、自宅からも近い。ぜひ行きたいと思い、佐野元春のファンクラブ先行チケット予約に申し込んだのだが、なんと落選してしまった。

チケットはイープラスで最速先行予約など、さまざまな販売方法が用意されていたのだが、ファンクラブ先行で落選したため、チャレンジできるのは一般発売だけになってしまった。

「チケットの一般発売では取れないよな……」と思いながら、チケットぴあやローソンチケットで待機していたのだが、一般発売の20分前に、たまたまよこすか芸術劇場のサイトを見たところ、よこすか芸術劇場の会員になれば、劇場枠のチケットを確保できることが判明した。

そこで慌ててよこすか芸術劇場の会員になり、10:00からの一般発売に臨んだところ、3階バルコニー席という、あまりいい席ではなかったものの、なんとかチケットを確保できた。

チケットを確保した後、チケットぴあやローソンチケットを確認したところ、あっという間に完売していたので、よこすか芸術劇場枠でチケットが取れたのは運が良かったと思った。

開場前にドブ板通りでヴィンテージカーの展示と「ガレージバンド」のライブを見る

10月18日は天気が良かったので、開場時間である14:00より少し早く、よこすか芸術劇場に向かった。京浜急行の汐入駅で下車すれば、歩いてすぐである。

開場時間まで30分ほど余裕があったので、ドブ板通りを散策した。

「YOKOSUKA Re:EM CLUB」は、よこすか芸術劇場でライブを開催するだけでなく、ドブ板通りやヨコスカ・ベイサイド・ポケットなどでも、さまざまなライブやイベントが開催されていた。

よこすか芸術劇場が建つ場所には、かつて「EM CLUB」というアメリカ海軍の娯楽施設があったとのことで、その雰囲気を現代によみがえらせるイベントだと言われていた。

また、よこすか芸術劇場が長期間にわたって改修工事を行っており、リニューアルオープンしたことも、このイベントが開催される要因の一つだという。

ドブ板通りにはヴィンテージカーが展示されており、雰囲気が良かった。多くの観光客がヴィンテージカーを写真に収めていた。僕も何枚か撮影した。

また、ドブ板通りの空き地にはステージが設けられており、「ガレージバンド」というバンドがライブを行っていた。かなり音が大きかったが、イベントの雰囲気は満点だった。

よこすか芸術劇場入場

14:00を少し過ぎた頃、よこすか芸術劇場に向かった。

建物のそばでは、一人のミュージシャンがギターをかき鳴らしながら、がなり立てるように歌っていたのだが、どうも「Re:EM CLUB」のイベントとは無関係で、勝手に歌っているだけらしい。よこすか芸術劇場の係員が、演奏をやめさせようと苦労していた。

入場時は、かなり人が多いと感じた。チケットは完売しているので、入場者が多いのは当然なのだが、入場には少し時間がかかった。

チケットを係員に渡すと、半券をもぎられ、手首に巻くリストバンドを渡された。リストバンドがあれば再入場可能とのことである。

グッズ売り場は、東京スカパラダイスオーケストラと佐野元春の2つに分かれていたが、東京スカパラダイスオーケストラのグッズ売り場は混雑していた。

チケットで指定された3階バルコニー席に着いた。

チケットを確保した時点ではあまりいい席ではないと思っていたのだが、ステージを見下ろすような位置で、前の人の頭に視界を遮られることもなく、見やすい席だと思った。

バルコニー席なので、結局、最後まで席から立つことなくライブを見ることになった。

東京スカパラダイスオーケストラセットリスト

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本編

  1. Monster Rock
  2. 5 days of Tequila
  3. Down Beat Stomp
  4. Glorious
  5. スキャラバン
  6. Storm Rider
  7. Call From Rio
  8. Believer
  9. 天空橋
  10. いかれたBaby
  11. Pride Of Lions
  12. 水琴窟
  13. Paradise Has No Border

東京スカパラダイスオーケストラのファンというわけではないので、知っている楽曲もあれば、知らない楽曲もある。ライブで東京スカパラダイスオーケストラを見るのは今回が初めてである。

ただ、ライブのノリの良さには舌を巻いた。ファンの人たちのノリの良さも格別で、タオルを頭上で振り回したり、声援を送ったりする姿に、こちらも煽られた感はある。

メンバーはしきりに「佐野元春さんと共演できるなんてすごい」といったMCを繰り返していた。

特にドラムの茂木欣一は、かつて佐野元春のコピーバンドをやっていたそうで、そのバンド名が「果物」だったという。佐野元春の1996年のアルバム「FRUITS」と共通項があるという話で盛り上がっていた。

茂木欣一は佐野元春を敬愛しており、何度もライブを見に行ったそうである。また、フィッシュマンズ時代の楽曲「いかれたBaby」を歌ったりもしていた。

佐野元春 & THE COYOTE BANDセットリスト

16:05に東京スカパラダイスオーケストラの演奏が終わった後、45分間の空き時間ができた。佐野元春 & THE COYOTE BANDが演奏するための楽器のセッティングなどに時間が必要だったからである。

その間、グッズ売り場や飲食コーナーはかなりの人であふれかえっていた。

16:50から、佐野元春 & THE COYOTE BANDのライブが始まった。

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本編

  1. ナポレオンフィッシュと泳ぐ日
  2. TONIGHT
  3. VISITORS
  4. WILD HEARTS
  5. 新しい航海
  6. レイン・ガール
  7. シグナル(名前のない混沌)
  8. La Vita é Bella
  9. 純恋(すみれ)
  10. エンタテイメント!
  11. Youngbloods
  12. つまらない大人にはなりたくない

ナポレオンフィッシュと泳ぐ日

ライブの1曲目は、なんと「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」だった。しかも、再定義されたアレンジのように感じられた。最初から会場は盛り上がる。

TONIGHT

2曲目は、まさかの「TONIGHT」だった。この楽曲はライブで披露されることがほとんどないので、予想外の選曲に衝撃を受けた。しかし、THE COYOTE BANDの演奏は素晴らしい。

「TONIGHT」が終わるとMCが入り、次の曲に移った。

VISITORS

「TONIGHT」に続いて歌われたのは、アルバム「VISITORS」つながりで「VISITORS」である。「NEW RECORDING」バージョンなので、「訪問者たち」というタイトルの方がいいのではないかと思うが、アルバム「HAYABUSA JET II」に収録されたバージョンである。

この楽曲もライブではあまり披露されないので、個人的には演奏してくれて嬉しかった。

WILD HEARTS

象徴的なギターのリフから始まったのは、「WILD HEARTS」だった。しかも、わりと「Café Bohemia」バージョンに近いアレンジで、ブラスもないため、ストレートな演奏になっていた。

新しい航海

続けて「新しい航海」を演奏した。この楽曲も「HAYABUSA JET II」に「NEW RECORDING」として収録されており、ライブアレンジもそれに準じていた。

ここでMCが入り、「今年は台風が多くて、雨、雨、雨で嫌になってしまいました。次の曲は雨にまつわる曲です」と話して、雨にまつわる楽曲に移った。

レイン・ガール

雨にまつわる楽曲ということで、1週間前の渡辺シュンスケのライブで聴いた「東京に雨が降っている」かと思ったのだが、やはり本家・佐野元春の場合は「レイン・ガール」だった。

もちろん「NEW RECORDING」バージョンである。「45周年アニバーサリー・ツアー」でも披露していたので、おなじみの楽曲である。

MCが入り、「最近新曲を出しました。その曲を演奏します」と話して、次の新曲を披露した。

シグナル(名前のない混沌)

現在開催中のツアー「IN & OUT」でも披露している新曲「シグナル(名前のない混沌)」を演奏した。

当然、僕がライブで聴くのは初めてであるが、テンポの良い楽曲なので、ライブ映えする曲だと思った。

La Vita é Bella

新曲「シグナル(名前のない混沌)」から、現在のTHE COYOTE BANDの持ち歌へと切り替わった。

「La Vita é Bella」はライブでおなじみの楽曲であるが、ここまで1980年代、1990年代の楽曲を集中的に演奏してきたので、元に戻った感じがした。

純恋(すみれ)

この楽曲もおなじみであるが、その分、観客の盛り上がりは凄いものがあった。

MCが入り、「みんないい感じ? 横須賀のみんな、もっとロックしよう!」と呼びかけて、次の曲に移った。

エンタテイメント!

この「エンタテイメント!」もおなじみの楽曲であるが、「Re:EM CLUB」というイベントで聴くと、少々意味深に聞こえないこともないような気がした。

Youngbloods

ライブ後半に入ってから「Youngbloods」の「NEW RECORDING」バージョンが演奏されたのは意外だったが、会場は大いに盛り上がった。

つまらない大人にはなりたくない

佐野元春 & THE COYOTE BANDとしてのライブの最後は、「つまらない大人にはなりたくない」の「NEW RECORDING」バージョンだった。会場は大いに盛り上がった。

佐野元春 & THE COYOTE BAND & スカパラホーンズ & 茂木欣一セットリスト

佐野元春 & THE COYOTE BANDの演奏が終わった後、佐野元春がスカパラホーンズと茂木欣一を紹介し、メンバーがステージに上がった。

佐野元春は「スカパラと何度も演奏しました。今から30年前にアルバム『FRUITS』のツアーで一緒に演奏しました。そして、今日、ドラムの欣ちゃんが来てくれました。念願のドラムス、小松シゲルと欣ちゃんのダブルドラムス! 行ってみたいと思います」と話し、共演が始まった。

セットリスト・曲名を見る

本編

  1. ヤァ! ソウルボーイ
  2. 十代の潜水生活
  3. 愛が分母
  4. 約束の橋

ヤァ! ソウルボーイ

佐野元春 & THE COYOTE BANDとスカパラホーンズ、茂木欣一との共演は、アルバム「FRUITS」から「ヤァ! ソウルボーイ」で始まった。

この楽曲をライブで聴くのは久しぶりなので、テンションが上がった。

MCが入り、「スカパラとのセッションは、アルバム『FRUITS』の時に一緒にやりました。もう1曲聴いてください。アルバムから『TEENAGE SUBMARINE』」と話した後、次の楽曲を演奏した。

十代の潜水生活

アルバム「FRUITS」から「十代の潜水生活」を演奏した。この楽曲を聴くのは本当に久しぶりである。スカパラホーンズが映える楽曲だと思う。

MCでは、「今日、この会場に何人かキッズたちが来ています。そのキッズたちに歌いたいと思います」と話して、次の楽曲に移った。

愛が分母

続けて演奏したのは「愛が分母」である。この楽曲は佐野元春のライブでは定番なのだが、オリジナルアレンジどおりにスカパラホーンズが加わった演奏を聴くのは初めてである。

CDなどの音源どおりに、スカパラホーンズが加わった演奏を聴けたので、とても嬉しくなった。

ここでMCが入る。「欣ちゃんがね、見ていると嬉しくなって」と話していた。

実は「愛が分母」の時に、歌の入りを少し間違えていた。それは、茂木欣一を見ていたら嬉しくなって、タイミングを逃してしまったということらしい。

約束の橋

スカパラホーンズと茂木欣一とのコラボレーションのラスト曲は、「約束の橋」だった。盛り上がる楽曲なので、会場も大いに盛り上がった。

ここでバンドメンバーの紹介に入った。

トランペットはNARGO、テナーサックスはGAMO、バリトンサックスは谷中敦。そして「最後に」を3回繰り返して、ドラムは茂木欣一、ギターは深沼元昭、ベースは高桑圭、ドラムは小松シゲル、キーボードは渡辺シュンスケ、ギターは藤田顕というメンバーだった。

メンバー紹介の後、一旦ステージから姿を消した。

アンコール

  1. サムデイ
  2. アンジェリーナ

サムデイ

アンコールの1曲目は「サムデイ」だった。スカパラホーンズによるブラスセクションの復活は聴き応えがあった。

アンジェリーナ

アンコールの2曲目であり、ライブ最後の曲は、定番の「アンジェリーナ」である。

会場のボルテージは最高潮に達し、佐野元春もバンドメンバーも観客も燃えていた。

MCが入る。「とても嬉しいライブになりました。時が経っても30年前の仲間たち、今の仲間たち、一緒に音楽でつながっています。僕たち、時代が変わってもまだまだサバイヴしていきたいと思っています。応援よろしくお願いします。このイベントに招待してくれてありがとう。とても光栄でした」と話し、バンドメンバーの紹介を再度行った。

ライブが終わって

バンドメンバーの紹介が終わると、全員がステージを降り、ライブは終演した。

終演後、売れ残っていたおにぎりとピクルスが値引き販売されていた。せっかくなのでピクルスを買い、家で食べた。

ファンクラブ先行予約でチケットが取れず、焦った「Re:EM CLUB」ではあったが、よこすか芸術劇場の会員枠で一般発売のチケットを確保できたので、見に行けて本当に良かったと思った。

東京スカパラダイスオーケストラのライブを初めて見て圧倒されたし、佐野元春のライブも、現在行っている「IN & OUT」ツアーの一端を見ることができて楽しかった。

そして、佐野元春とスカパラホーンズ、茂木欣一の共演は、まさに夢のような一幕だった。

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