ファンタジア 2000(HD/Disney+)

No Image 原題 FANTASIA 2000
レーベル BUENA VISTA HOME ENTERTAINMENT
制作年度 1999年
上演時間 74分
監督 ヘンデル・ブトイ
出演 スティーヴ・マーティン、イツァーク・パールマン、クインシー・ジョーンズ
画面 1.85:1/アナモルフィック
音声 2ch 英語、日本語
字幕 日本語、英語

あらすじ

 1940年に製作され、革新的な内容を誇る「ファンタジア」。その21世紀版として製作された「ファンタジア 2000」は、7つの新しいエピソードと、1940年版にも収録されている「魔法使いの弟子」のクリーンアップ版を収録した8エピソードで構成された作品である。抽象的な映像から物語を持ったエピソードまで様々あるが、どれも音響がクラシック音楽で構成され、その他の音響効果がなく、映像とクラシックの融和によってエピソードを語る作品になっている。ディズニーのアニメには欠かせないミッキー・マウスとドナルド・ダックも出演している本作は、ディズニーの新世代の映像表現に挑んだ作品になっている。

感想

 1999年に公開され、ディズニーのアニメ映画の中でもIMAXフィルム版として公開されたことで印象に残る作品が、この「ファンタジア 2000」です。1940年の「ファンタジア」のリメイク版として公開されました。批評家の評価は割と高いのですが、観客評価は若干批評家の評価より落ちていて、興行収入も残念ながら製作費を下回る結果になっています。

 物語は7つの新規エピソードと、「ファンタジア」から「魔法使いの弟子」のリマスター版の計8話で構成されています。各エピソードはクラシックの名曲で構成され、「ローマの松」、「動物の謝肉祭」、「威風堂々」といった曲と共に、ドラマが進行しています。映像の効果音は一つもなく、音響はクラシックが全てですので、かなりチャレンジングな作品になっていると言えます。

 ストーリーがないエピソードから、様々なストーリーが交錯するエピソードまで、幾つもの作品がありますが、音楽の選曲が優れているので、映像のサポートとして、かなり強力な印象を与えます。普段クラシックを聴かないような人でも、どこかで聞いたことのある曲が選曲されているので、意外と親しみを感じる音響になっているのではないかと思います。

 ディズニーのアニメといえば、ミッキー・マウスやドナルド・ダックですが、ミッキー・マウスは1940年の「ファンタジア」で製作された「魔法使いの弟子」のリマスター版で登場します。ミッキー・マウスは魔法使いの弟子なのですが、水汲みをさぼって魔法で水汲みをさせようとして、大トラブルに陥るという、ミッキー・マウスらしい展開で、笑わせてくれます。

 逆にドナルド・ダックは「威風堂々」でノアの箱舟の誘導係として登場し、彼女と行き別れて悲観する役割を演じています。最も音楽のせいとドナルド・ダックのキャラのせいもあるのでしょうが、ユーモラスに描かれていて、ラストのハッピーエンドと合わせて、楽しいエピソードになっています。

 その他にも鯨が空を飛ぶ「ローマの松」や、ヨーヨーで遊ぶフラミンゴを描いた「動物の謝肉祭」、生命の死と再生を描いた「火の鳥」など、アニメならではの演出で音楽を再現する作品が心に残ります。クラシックの高まりと共に、見ていて快感を感じさせる作品内容は、魅力的であるといえます。

 エピソードの間には、有名俳優たちが登場し、次のエピソードに関するネタ話を話ししていて、作品を理解するのに役に立つ一幕があります。ただ、登場する俳優にもよるのですが、ギャグを飛ばしまくる俳優もいて、エピソードとの落差が激しい感じもします。

 映像はHD画質ではありますが、アニメであることもあってか、解像度に不満を感じさせるものではないと思います。色のりも鮮やかで、HDR対応ではないにもかかわらず、魅力的な映像を提供しているといえます。音響はDisney+のスタート時の仕様で2ch STEREOと制限されていますが、AVアンプでDOLBY SURROUNDモードで再生すると、不思議なほどサラウンドにも音が回り込み、音響の効果がそれなりにあるといえます。少なくとも2chの制限は思ったほど感じないところがあります。

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