MULAN(2020)(4K UHD Blu-ray)

MULAN(2020) 4K UHD Blu-rayジャケット 邦題 ムーラン(2020)
レーベル BUENA VISTA HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2020年
上演時間 115分
監督 ニキ・カーロ
出演 リウ・イーフェイ、ドニー・イェン、ジェイソン・スコット・リー
画面 2.39:1/HDR10
音声 DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL PLUS 7.1ch フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、日本語
字幕 英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、日本語、デンマーク語、フィンランド語、ノルウェイ語、スウェーデン語

あらすじ

 ファ家の娘、ムーランはおてんばだった。男の子勝りの活動をして、周囲に迷惑をかけていた。年頃になり、お見合いもするが、仲人の機嫌を損ねてしまい、お見合いは破談する。その頃、北方民族が中国の帝国に対して攻撃を仕掛けてきていて、シルクロードの砦を次々に突破してくる。北方民族のリーダーはカーンといい、かつて皇帝が父を倒した経緯があった。その息子が父の恨みを晴らすべく、攻撃を仕掛けていたのだった。皇帝は、中国を守るため各村の男子に対して徴兵を要求する。ファ家にも徴兵の依頼が来るが、ムーランの父は足を怪我していて、戦うのは無理だった。しかし、ムーランの父は徴兵に応じる。父の心配をしたムーランは、自分が徴兵される決意を決め、男性のふりをして徴兵に応じる。他の徴兵された男性とともに、タン司令のもと男性としてムーランは訓練に明け暮れる。その間にもカーンの侵攻は止まらなかった。そして、カーンのそばには魔女がいて、彼女が暗躍していた。ムーランたちは、カーンの侵攻を止めるべく攻撃を仕掛けるが、ピンチに陥る。そして、ムーランは魔女と対決し、ムーランの持つ気が男性のふりをすることで削がれていると指摘し、ムーランを倒してしまう。

感想

 1998年にアニメーション映画として公開された「ムーラン」を実写映像化した2020年の作品が、この「ムーラン(2020)」です。当初、2020年3月に劇場公開される予定でしたが、新型コロナウイルス蔓延に伴う映画館閉鎖によってロードショー延期を余儀なくされ、その後も延期を何回も繰り返し、最終的には2020年9月4日に配信サービス「Disney+」で特別料金を徴収して配信するという結果になっています。映画評論家からの評価は比較的高いのですが、主演女優のリウ・イーフェイの香港民主化運動に対する批判的発言や、新疆ウイグル地区の中国政府機関に対する謝意がエンドクレジットに掲載されていたことで観客の反発を受けてしまい、観客評価は芳しいものではありません。

 この映画は、日本でサービスされているDisney+で一度鑑賞していますが、日本のDisney+が「Disney-」と揶揄されているように、Disney+の仕様がHD+2chステレオという劣化仕様であるために、本来の映像や音響効果が楽しめませんでした。今回、4K UHD Blu-rayがリリースされたことで、4K HDR10/DOLBY ATMOSというホームシアター仕様になり、ようやく本来の「ムーラン」を楽しめる環境が整ったことになります。

 物語は、ムーランという若い女性を主人公にして、彼女が国を守るため、家族を守るために男性と偽って徴兵に応じて戦っていくものの、自身の性別を偽って戦っているために、ムーラン本来が持っている気を発揮することができず、そこを魔女に指摘されて、元々の性別である女性に戻って、気を使い、北方民族の侵略を阻止し、皇帝の命を守るという、女性でも自立できるというメッセージを包含している内容になっています。

 実際、ムーランが男性であると偽って訓練している最中は、彼女の本来の性格が現れず、苦戦する様が色々と描かれています。ムーランの父が持っていた刀には、「忠・勇・真」と彫られていますが、その中の真に対して、ムーランは心を偽って戦いに参加しているのです。そのため、北方民族のカーンの配下にいる魔女に対して、能力を発揮できず、男性としてのムーランは負けてしまいます。しかし、そこから女性としてのムーランが本来の自分を表現し、活躍する姿が描かれるのです。

 また、ムーランを導く存在として、不死鳥の存在が挙げられます。不死鳥はムーランの周囲にいつも存在し、彼女の行く末を絶えず見守っている存在になっています。ムーランが子供の頃、村に置いてあった不死鳥の石像を壊してしまうエピソードが挙げられますが、不死鳥の存在は、ムーランの生き様を象徴するものとして、しばしば現れていきます。

 映像は4K UHDでHDR10の仕様で収録されています。映画のマスターデータは、2Kなので映像はアップスケールの4Kなのですが、解像度はそんなに悪くないものであると言えます。意外と精彩感を感じるところがあります。HDR10で収録されているために、色調はとてもカラフルで、鮮やかな色彩を堪能することができます。また、高コントラストなので、明るいシーンから暗いシーンまでのレンジ感が広く、本来の映像美を楽しむことができます。音響はDOLBY ATMOS収録で、物語後半の戦闘シーンではイマーシヴなサラウンドを発揮していると言えます。映像と連動した三次元サラウンドが映画を効果的に再生させ、音に包み込まれる感覚が強く、効果が表れていると言えます。

 なお、このディスクはアメリカ盤ではありますが、4K UHD Blu-rayには日本語字幕、日本語吹き替え音声が収録されています。なので、英語が苦手という人にも鑑賞しやすい環境にあると言えます。

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