ロスト・バケーション(4K UHD/iTunes Movies)

No Image 原題 THE SHALLOWS
レーベル SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2016年
上演時間 86分
監督 ジャウマ・コレット=セラ
出演 ブレイク・ライブリー、オスカー・ジャネーダ、ブレット・カレン
画面 2.40:1/DOLBY VISION
音声 DOLBY ATMOS 英語
字幕 日本語

あらすじ

 医大生のナンシーは、病気で亡くなった母が教えてくれた秘密のビーチにやってきた。そのビーチに連れて行ってくれたメキシコ人もビーチの名称を教えてくれなかった。ビーチには二人の若者がサーフィンをしていて、ナンシーをナンパしようとするが、ナンシーはそれをかわして一人、サーフィンを開始する。時間が経過し夕暮れ時になり、二人の若者も帰宅の途に着くときに、ナンシーは最後の波乗りをしようとしていた。その時、突然ナンシーは海中に引き摺り込まれる。海にはサメがいて、ナンシーに襲いかかったのである。足を噛まれ大量の出血をしたナンシーは、干潮時に海面に姿を表す岩に退避し、自身の知識で止血をする。しかし、サメは彼女の周囲を泳ぎ回り、ナンシーは脱出の方法を見出せなくなっていた。時間が経過するに連れ、ビーチには人が通りかかったりもしたが、その人達もサメに襲われ、ナンシーは孤独の状態だった。ナンシーは自分の生命を守るため、必死の脱出劇を繰り広げる。

感想

 「ジョーズ」をはじめとして、様々な作品で採用されているサメに襲われた主人公がサメから脱出をするという展開の映画が、この「ロスト・バケーション」です。上映時間が短く、テンポよくストーリーが描かれていますが、映画評論家からの評価はある程度高い数値を示しているものの、観客からはあまり高評価を得られなかった作品であります。興行収入は製作費を上回り、スマッシュヒットを放っています。

 この「ロスト・バケーション」は登場人物も少なく、主人公ナンシーがサメに襲われてからは他の登場人物もほとんど登場せず、ナンシーの決死の脱出がメインの話になっていますが、この手の映画としては展開が他の映画と似ている部分があり、どうしてもラストは読めてしまうところではあります。そのため、ナンシーの危機感もあまり切実に伝わってこない部分もあり、物語的にきついところはあります。

 物語冒頭で秘密のビーチに来た少年が壊れたヘルメットとビデオカメラを発見し、その内容を見て驚くというシーンがありますが、このシーンは物語後半で時系列的に挿入されていることがわかります。とはいうものの、このシーンが物語に影響しているのかというと、思ったほど効果的に影響しているわけでもなく、主人公ナンシーの生死は結局自身で解決するという展開になっているところが、ネタ振りとしてもったいないところであります。

 ナンシーが医大生という設定は、ナンシーがサメに襲われ足を負傷した後のシーンで役に立っていることがわかります。ナンシーは自身のピアスで傷口を塞ぐという荒技に出ますが、それも医大生であるという設定があってこその展開によるものと言えます。それでも足の負傷はかなり具合が悪く、ナンシーは次第に消耗していくのが、リアルかなと思います。

 クライマックスはナンシー対サメの戦いになっていますが、サメの弱点を次第に記憶し、サメに反撃していく様は、そこそこ面白い描写だと思います。最初は姿をあまり見せないサメですが、クライマックスになるとその凶暴な姿をまざまざと現すようになり、サメの手強さを表現していると言えます。サメをどうやって退治するかは、物語の肝ですが、意表をついた展開になっているかと思います。

 映像は4K UHD/DOLBY VISIONで収録されていますが、システムの都合上HDR10で鑑賞しています。マスターデータが2Kであるために、4K UHDではアップスケールの収録になっていて、解像度はそんなには高くありません。ただ、HDR10の効果はよく出ていて、海の青の色乗りの綺麗さや海中の質感はよく出ているかと思います。海が舞台の映画であるために、その海の感じがよく出ています。音響はDOLBY ATMOS仕様であり、海の波の音が自分を取り囲むかのようなサラウンドが効果的に発揮されています。海中に潜ると、音響も自分が海中にいるかのようなサラウンドをしていて、音に包まれているのがよくわかります。

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